とぽとぽ

WE ARE YOUR FRIENDS ウィー・アー・ユア・フレンズのとぽとぽのレビュー・感想・評価

2.0
128BPMからは程遠い出来に落胆。脱アイドル路線変更に悩みもがいていた頃のザック・エフロンが筋肉馬鹿コメディアンに本当の意味で振り切れる一歩手前(快作『ネイバーズ』は出ていたけど本作と『恋人まで1%』等も出ていたから)に眉毛に剃り込みも入れて挑んだ主演作で、これもまたある意味ではバカっぽく少し大人な青春成長映画。彼自身のキャリアの転換を表すように劇中も人生の転換・過渡期で重要なターニングポイント。でも尖ってみてもジャンルが変わっても音楽からは離れられない運命、だってそれだけの秀でた才能が彼にはあるのだから。『ペーパーボーイ』はともかくこれなら『僕と彼女とオーソン・ウェルズ』見るなぁ。あるいは『マジック・マイク』。音楽のことに多少詳しくなれるのは嬉しいポイント。でも全体的に見たときにDJ界という点でのみ珍しさ・新鮮さを持ち込もうとして、どれだけの手数を打って騒がしく花火を打ち上げてみても結局はありがちな所に落ち着いていくし、サントラのビートにかき消されていく。サイケデリック味のある映像を混ぜてみても『トレインスポッティング』にはなれない。主人公コールの頭角の現し方&最後の大抜擢も自分的にしっくり来ないし、友達のキャラクター達も薄味。お洒落な感じにしても隅々までクリシェ既視感で、主人公たちの粋がり方・尖り方とかもスゴくありがちなサンプリングばかり。何もかも型通りだからDJや音楽業界に精通していないような疎い人でもその後の展開が見えてきそうなほど「見たことあるぞ」って。先輩格の"手を出してはいけない女性"に恋い焦がれるパターンそろそろ良くないですか(←結構好きなんだけどね)?特に友人の突然の死とかが単純かつ浅はかで幾分辟易としてしまった。総じて普通、結局見せ方次第。まさかの薄っぺらくチョイダサなDQN系タイトルのままで、イメージだけど『テラスハウス』とか好きな人は本作も好きそう。

寿司「時間の無駄だ」128BPM "That's the Magic Number."「金を稼いでこの街を出よう!」 ♪Drunk In Love 「パクりばかりで偉そうに。人真似は命取りだぞ」寿司「不動産は一時的な仕事だ」ずっと半端だった「これは足掛かりだ」「遂にここまで来た」過去の男「20代の奴等は皆同じだ、観察眼を披露したがる」「27歳までは発展途上」「これほどの鼓動だ、手に負えるか?」♪這い上がれるか?
TOMATOMETER39 AUDIENCE42
We Are Your Friends boasts magnetic stars and glimmers of insight, but they're lost in a clichéd coming-of-age story as programmed as the soundtrack's beats
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