「サイボーグ009VSデビルマン」鑑賞
●まるで「マッド・マックス」の様な作品
川越淳監督が舞台挨拶でそうおっしゃっておりました。実際、すごいです。普通なら「サイボーグ009」「デビルマン」を知らない人の為に序盤で説明が入るべきなのですが、一切ないです(笑)最初から最後までフルスロットル・アクションです(笑)
●よくあるクロスオーバー作品?
恐らくこの手の作品は「VS」と表記されていても結局は共闘…というパターンが多いと思います。しかし、これはガチンコな「VS」でした!かなり本気で闘っておりました!熱いぜ!熱すぎる!!
●制作スタッフが「マジンカイザーSKl」
独立したマジンガー作品として制作されたOVAの「マジンカイザーSKl」という、デビルマンの世界観でマジンガーをやっちゃった凡作がありました。えぇ、Blu-ray持ってますよ(笑)スタッフもメインキャストも流れるように今回の企画に移って行ったらしいですね。
●作画
冒頭シーンでは、「デビルマン」のみ原作寄りの作画で描かれてております。1話目OP後から作画が今風に変わりました。全体を通しての作画も良く、原作に対する愛を感じて良かったです!
●音響
こだわりの強さを感じました。Blu-rayだと味わえる臨場感がすごく有り、効果音ひとつひとつがリアルに感じ取れました。
●豪華な声優陣
福山潤、浅沼晋太郎、M・A・O、石田彰、本名陽子、牛山茂、榎本温子、大塚芳忠etc…
●両原作のクロスポイント
お互いの原作漫画の時間軸から共通するクロスポイントを上手く見出している。「サイボーグ009」はミュートス・サイボーグ編の直後から、「デビルマン」は対ジンメン戦の直後から話が繋がっていきます。
●スタイリッシュのサイボーグ009
「サイボーグ009」の戦闘スタイルといえば、チーム戦ですね。00ナンバー達が個々の超能力をイカして闘う描写がスタイリッシュにまとまっていました!特に加速装置の表現がカッチョイイ!!アニメーションの最新技術を駆使したらしく、観ていてテンションが上がりました!
●力技でグロテスクなデビルマン
原作の「デビルマン」といえば当時の子供たちに多くのトラウマを植え付けてきました。その原作ならではの雰囲気がよく出来ていました。冒頭でのジンメン戦から観ても、アクションのエグさは伝わるはず。飛鳥了の顔が眠そうな表情だった点だけ残念…(笑)
●全3話(1話あたり約30分)
話数に対してのアクションの詰め込み度合いがヤバい!むしろ、これだけアクション尽くしなのにストーリーの組み立てもしっかりしているところが感動!OP&EDをJAM Projectが歌ってるのも熱いね!
●エピローグ
物語が完結し、「サイボーグ009」「デビルマン」それぞれの物語へと帰還していく終着点。そこには大満足している自分がいました。