mh

ディーパンの闘いのmhのネタバレレビュー・内容・結末

ディーパンの闘い(2015年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

フランス国内に住む難民たちの生活を描くのがメインかと思いきや、終盤になっていきなりぶっこまれる「わらの犬」とか「追想」方面のエンタメ映画。
ということはつまり、「忠臣蔵」だし「東映任侠映画」なので、つまらないはずがなかった。
主人公ディーパンはスリランカ内戦で負けたほう(LTTE:タミル・イーラム解放のトラ)の元兵士。演じてる役者さんも全く同じ出自をもってる。
家族を偽装することで海外脱出を成功させて、フランスでイリーガルな職につく。偽装妻と偽装娘との交流が始まった頃、マフィアたちの小競り合いに巻き込まれて……というストーリー。
プッシャーたちの日常、エレベーターを直す描写なども興味深くて、のんびり見てたので急にはじまったサム・ペキンパーに笑ってしまった。
実際、「わらの犬」を本歌取りしたことを表明しているんだからしたかない。
ハッピーエンドを夢まぼろしで処理してないのが個人的には好もしかった。もうちょっと流行りすぎててこっちは食傷気味なんだよな。
ディーパン役の役者さんの人生のトレース率50%というのだから、現在は、文化人枠である彼なら、むしろ、この映画の締めくくりの通りになってる。
そのディーパン役の役者さん、Filmarksだとこの映画しか出てないふうになってるけど、海外のデータサイドによればかなり多忙な役者さん、兼、小説家とのこと。雰囲気あってかっこいいのも納得だった。
面白かった!
mh

mh