coco

ディーパンの闘いのcocoのレビュー・感想・評価

ディーパンの闘い(2015年製作の映画)
-
いつだって私の心は『真夜中のピアニスト』とともにあったから、ジャックオディアールがついにパルムドールをとった時、思わず涙が出たよ…。はたしてこの作品は、フランスの、ヨーロッパの、世界の社会問題として見られるべきなのだろうか。ジャックオディアールならそうは思わないだろうな。たぶん。これは家族の物語であり、一人の男のパーソナルな「闘い」であるのだから。「戦い」ではないのだよ!フィルムノワールから、その精神と美しさを別のベクトルで表現し始めたジャックオディアールの新しい感動に、これまでの作品と変わらぬ魅力を感じる。
coco

coco