パオロ・ソレンティーノ監督作。
今日もシネスイッチ銀座。白髪交じりの客多し若者少なし。両隣はおじさんでした。でも結構人入ってた。週末を銀座で過ごす経済力がある観客向けの映画と言えばそうだもんなぁ。自分だけ貧乏そうだった。
今作も過去のパオロ・ソレンティーノ監督作の例に漏れず、一発で巨万の富を得た成功者のその後を描く内容で、覚悟の通り大きな物語動機がない群像を見せる内容で序盤はかなり眠かった。でも思ったより飽きずに見られた。前作に比べて笑いの要素が増えた印象はあったからだろうか。
前作以上にクリアでかつ計算された構図で老化した男女の汚い体を撮る様な皮肉交じりの演出と、インテリを否定する内容なのにどこまでもインテリな画を撮るところは洗練された印象。写真集欲しい。
David Langのスコアのセンスも相変わらず良し。一昨年ピッチフォークで9点超えしたバンドSun Kill MoonのMark Kozelekが本人役で出てたり。
かと思えば『グレイトビューティー』もそうだったけど、時々チャラい音楽をあえて使うのがアクセントでこれまた良い。今回もEDMかかったりポップスターのMVみたいになったり。客層がインテリなジジイとババアなのにジャンクな音楽かけておちょくってる感が最高だった。