翻訳家の岸本佐知子さんがおすすめされてたので鑑賞。当たりでした。
好きか嫌いかで言ったら好きな映画。けれども、登場人物には感情移入が難しく、強いて言えばこのおかしな設定に惹かれているのかもしれない。この世界観が好きです。
まるっきりのファンタジーととるか、メタファーととるかは微妙なところで、でも大真面目な恋愛映画なのかなとも思います。ホテルの独身者たちはもっと必死になって婚活(？)しないのかな〜と思ってたけれども、みんなあぁいうノリだしこの世界だとカップリングが相当難しいのかもしれない。15段階中15点の「好き」を双方が抱かないと成立しないんだよね、たぶん。
独身者/パートナーのいる人たち から始まる対比が全て二元論的というかとても極端で、グレーゾーンがない怖さがあった。そこがブラックな笑いになっているのか。
タイトルのロブスターは、主人公のなりたい動物(一生生殖できる、水が好きetc.)だけれども、ラストであることをするために主人公が手にしたのが武器とかではなく食事用ナイフなのも、ここに繋がっているなと思った。ロブスターって聞いたら絶対食材の方が頭を過ぎるもの。
