この映画を観た多くの人が思ったであろうことをいうね、
「思っていた以上に面白くてびっくりした。」
作っているひとの愛情が感じられる映画はそれだけで良作だ〜
コミックスの映画化はビジュアルイメージや台詞回しが寒い演出になりがちで、その漫画的表現を如何に映画として翻訳するかが腕の見せ所…劇中の汗と涙の青春活劇の向こう側に、たくさんの大人たちの血と努力の結晶をしかと観た気がします（ひしひし）
■特に好きな箇所
■肉まんくん、机くん、奏ちゃんの役者さんたち
：映画版のキャラクターたちは間違いなく役者自身の魅力ありきで作られたのだろうなあ
■フェードアウトしていく「あそこマンション建ったんだ……」の声
：映画の輪郭を丁寧になぞって描く演出に愛しか感じない
■新くんにラグランTシャツを着せてガラケーを持たせた衣装さん
：演技だけでなく、衣装ひとつひとつに「キャラクター」ではなく「人物」として深みを持たせていることが伝わる
原作未読なので頓珍漢な意見になることを承知で言うと、作中で一番深みと魅力の無いキャラクターになってしまっている主人公を圧倒的ビジュアルと存在感で「持たせて」いる広瀬すずは、その一点だけで十分すぎる功績だと思う。
