七沖

アクアマンの七沖のレビュー・感想・評価

アクアマン(2018年製作の映画)
4.0
〝全ての魚を味方にする男〟
あれ、このDC面白い…!
暗くて微妙なイメージがつきまとうDC作品の印象を覆す一作。
DCはマーベルとは異なり、一旦ヒーローを集結させてから、一人ひとりを徐々に深掘りしていく戦略なのか。

海底の王国アトランティスの王女と地上の男性を両親に持つアーサー。ある日アトランティスの使者から、アトランティスが地上攻撃を計画していると聞かされる。指揮を執るのは、アーサーにとって弟にあたる男で…というストーリー。

海中バトルのテンションの上がること!上がること!
海の中に7つの王国があるという設定からして好み。サメやタツノオトシゴっぽい魚に跨り進軍、迎え撃つ敵軍はカニ軍団。それだけでもう面白かった。

アクアマンことアーサーのキャラがいい感じに軽くて、いくらでもシリアスにできるストーリー展開をほどよくマイルドにしてくれた。序盤でクールを装いたいのに誰よりもバーではしゃいでしまう彼に、出だしからもう好感度MAXだ。
ジェイソン・モモアのずっしりした肉体を十二分に魅せる肉弾戦メインのアクションシーンも見応えがあった。

ブラックマンタのエピソードが余計(シチリアのバトルは楽しかったが)に思えたり、全体的に長尺が気になったりはしたが、間違いなくDCシリーズの傑作に位置する作品だ。
ワンダーウーマン、アクアマンときて、もうこれからは「DCだから」という色眼鏡は無しにしようと思う。
七沖

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