ジェイソン・モモアが玉座を巡って戦うってそれもう『ゲーム・オブ・スローンズ』じゃん。
低空飛行気味のDCユニバースでしたが、今作は間違いなくこれまでで一番面白いです。
深いメッセージ性などはありませんが、とにかく楽しく盛り上がるエンターテイメント精神に溢れた作品でした。
この映画はなにより映像が素晴らしいです。
海中のCGはもちろん、地上の砂漠やシチリアの街並みも美しいし、ころころ絵面が変わっていくので観ていて飽きません。
特に怪物たちと戦う時のホラー映画さながらの演出は最高。
それらを映すカメラワークも、長回しや場面転換などのテンポが良くて面白い。
アクション、ホラー、ファンタジー、SFといった様々なテイストを掛け合わせているお陰で、一つの映画の中で色々な味を楽しむことができたのが良かったです。
惜しむらくは、やっぱり『ジャスティス・リーグ』の前にやってほしかったということ。
前作で曖昧だったアクアマンの人物像が今作でようやく明らかになります。
これを観た後で『ジャスティス・リーグ』を観たらかなり印象変わってくるんじゃないかな。
他作品と無理にリンクさせることなく、あくまで単独の作品として楽しめるようになっているのもイイ。
身も蓋もない意見になっちゃうけど、DCは無理にユニバース化するよりも良質な単独映画をどんどん作っていくスタイルの方が向いてそうな気がします。
これまでのシリーズをまったく知らないという人でも楽しめる良いエンタメ作品だと感じました。
むしろ、今までのを観てない人の方が楽しめたりして。
ただ、事あるごとに爆発でシーンを繋ごうとするのは笑っちゃいました。もうちょっとなんとかならなかったのか。
2024/1/11再鑑賞
