単純におもろかったけど、ただ、それだけじゃなかった気がする。
治安の悪い街で生まれ育った高校生マルコムは90年代HipHopオタクで気の弱い男子。
ヤク中、売人、拳銃強盗、抗争… こんな街から出て行きたいと勉強も一生懸命やる。
ハーバード大に行きたい夢を持ってることをバカにされた。
そんなマルコムはパシリにされて知り合った女の子に誘われたパーティーに参加する。
薬物の売人主催のパーティーだと知ってはいたが案の定、トラブルに巻き込まれる。
逃げる際にマルコムのバックパックに大量の薬物を隠し持たされ、意図せず標的となってしまう。
奪い取ろうする輩から追われる中、薬物を渡すよう指示された先の人物は資産家で街の有力者
「自分で売りさばけ」と言われインターネットで売りまくる。
高値でもアホみたいに売れる。
「なんだ、この世の中？」
追っ手はまた売り捌いた金を奪い取ろうと迫り来た時、マルコムは手を震わせながらも持たされていた拳銃を構え、啖呵を切った。
気の弱いオタクで真面目に勉強していた青年がヤンキー、売人、ヤク中、元締めの資産家などの裏側を経験しながら大人になっていく様を見られたような気がする。
こんな“ドン底”の街やから悪人になるのではなく、社会の裏側を見て、自分の将来を見据える良い経験になったというような、清々しい気分になった。
音楽もまたイイ！
ファレルウィリアムが監修してるだけあって大好きなヒップホップやラップが満載♪
