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エベレスト3Dのレゴのレビュー・感想・評価

エベレスト3D(2015年製作の映画)
3.0
世界最高峰エベレストで実際に起きた遭難事故を映画化した作品。

商業登山隊の募集に各国から集まった登山家が、ガイドやシェルパと共にエベレストの登頂を目指すが、人為的ミスや天候不順によって遭難。デスゾーンと呼ばれる過酷な環境のなかで帰還を目指すが、ほんの数百メートルが戻れず力尽きていく。

映像は迫力があるが冬山の重装備と遭難するような自然環境なので、誰が誰だか分からなくなり、あまり感情移入が出来なかった。

「なぜ、山に登るのか?」

劇中にそれにまつわるシーンがあり、登山家たちは「そこに山があるから」と答えるのだが、参加費も高額で、その上に死の危険を冒すのだ。数メートルを歩くのでさえ困難を極める状況に身を置くとは恐れ入った。

一方、サポートする側の登山ガイドやシェルパも普通のツアーと違って値段が破格だ。参加者には成功してもらいたいだろう。目の前に頂上があるのに「時間がないから」「天候が悪いから」という理由で参加者に諦めさせるのは酷というものだが、しかしそこを譲ると簡単に死が訪れる。

余韻を残す映画だった。
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