このレビューはネタバレを含みます
あらすじ…函館の職業訓練校に通う主人公、離婚して一人暮らしの模様→職業訓練校の仲間に誘われて行ったスナックでヒロインと出会う→職業訓練校の人達やヒロインとの日常で色々あり→妻と久々の再会→主人公、何かを悟った模様。
『あらすじの記録がムズカシイ』種類の作品。主人公やヒロイン、周りの人達の『心理描写』がメインの作品なので。
以前通っていた職業訓練校の先生が、この作品で「職業訓練校が扱われてる」と話してたので鑑賞。先生曰く「あの描き方じゃ、まるで『塀の中』だ」「印象が悪くなる」と嘆いてたけど、思ったよりはマシな描かれ方だった(それでも実際よりはヒドイけど)。
メインは、やはり『人の心の内』。セリフの少ない役まで『みんな色々なコト抱えてるよね』って思わせる。職業訓練校が舞台だからこそ。
蒼井優、『スパイの妻』とは別人。やはり上手い。
檻の扉を開けてるのに逃げ出さない鷲。みんな檻から出たいけど出られない?でも、出るか否かは自分次第。
地味な作品だけど、上手い人がたくさん出てるので見応えはあった。
意外と良かった。
職業訓練校ってものが誤解されないことを祈る。
関連作品『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』『きみの鳥はうたえる』…同じ原作者の作品を映画化。