初っ端のコトリンゴ「悲しくてやりきれない」で持っていかれる。
最後の「たんぽぽ」まで、映画の軸に沿っていてブレません。
のほほんと優しいすずちゃんが、終戦のとき絶叫する。
ずーっとのんびり何も考えずにいられたらよかったのにって、
考えずにいられなくなってしまったシーン。
そこに全てが集約されてる気がしました。
映画館には世代を超えて三世代(おじいちゃん・おばあちゃんと孫とか)で観に来ているグループもちらほら。
内面を描くアバンギャルドな絵の効果もあって、小さなころに観たら忘れられないだろうなあ。