2017年一発目。
戦争映画にありがちな、ショッキングな描写を連発していたずらに(と言うと誤解されそうだけど)観客を傷つける演出がなかった分、じんわりと悲しみが押し寄せた。織り込まれる笑いの場面に心を和ませ、ありふれていたであろう日常に忍び寄る戦争の足音に怯え、まるで自分があの時代に身を置いているような感覚になった。
○年○月と時代が流れていくに連れて、どうかみんな無事で終戦を迎えてほしいと祈る気持ちがどんどん強くなった。
能年玲奈ちゃんのあの独特な口調があまりにも主人公にマッチしていて、能年ちゃんがどんな気持ちでこの仕事に臨んだんだろうと思いを馳せただけで序盤から涙してしまった。