にゃかにょ

この世界の片隅にのにゃかにょのレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
3.8
戦時中の日常を描いた映画。
戦争映画と言うにはあまりに日常過ぎる。確かに、空襲や原爆投下のシーンもある。でも、例え家族が死んだとしても日常は続いていく。明日はまたやってきて、すずの人生は続く。


私は戦争を体験していないから間接的にしか戦争を感じることができないけど、今まで観た戦争映画よりもなんとなく現実味を感じた。戦時中の人全員がこんな生活ではなかったと思う。兵隊として戦地で戦った人もいるし、十代の子でも工場に駆り出されて働いていたわけで。でも、その人達にも家族はいて、みんなでご飯を食べた経験があるはず。そのことを改めて見せてもらって、戦争中の人が、遠い昔の、私には感覚が分からない人ではないということを強く感じた。だからこそ、そんな日常を奪う戦争の悲惨さがより分かった気がする。

のんさんの声優よかった。
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