ありふれた日常が戦争によって壊れていく様が丁寧にありのままに描かれていて、思わず目を背けたくなりました。
きっとすずさんはあの時代を生きたたくさんの中の一人にしか過ぎないけど、すずさんと同じような経験をした人がたくさん、たくさんいたんだと思うとやり切れなくて、改めて戦争で得られるものと失われるもののバランスは狂っているなと感じました。
今の時代がこのすずさんたちの時代から続いた道の上に存在しているとは考えられないほど幸せで、恵まれているんだと再認識できました。
この映画を観ている2時間は、すずさんと一緒に笑ったり、泣いたり、その時代を感じていました。アニメだからこそ表現できたものがたくさんあると思うし、すんなりと幸せや悲しみを感じられた気がします。
素敵な映画だったけど、2度とこんな思いをする時代にならないといいなあ。