2020/08/15
2020年75本目
監督 片渕須直
のん
細谷佳正
【ウサギの跳ねる海】
太平洋戦争終盤の、広島・呉を舞台に、戦争の最中で懸命に生きようとする主人公の女性すずとその家族達を描くアニメーション。
「終戦の日」に、ずっと見逃していた本作を鑑賞。
美しいアニメーション、のんの優しい声、ホンワカとした主人公に心が癒される前半、しかし戦争が佳境に入り訪れる悲しみの後半、次々と起きる空襲、愛する人との別れ、
そして、あの夏の日の朝・・・
映像が美しいからこそ、その対比で悲惨さが際立ち、恐ろしさが心にせまるものがありました。
戦争が終結したあの時、安堵とともに、あまりにもかけがえのない犠牲に涙を流す人々に、自分も思わず涙が溢れてしまった。
一言でいい映画だと言っていいのか、判断に悩むところだが、あの頃よりは大分平和な世界に生きる今だからこそ、多くの人に見てほしいと命の尊さを感じる一本、早速妻にも鑑賞を勧めました。
それにしてもやはり、のんの演技力には感嘆させられました。
"みんなが、笑うて暮らせりゃええのにねえ"