のどか

湯を沸かすほどの熱い愛ののどかのレビュー・感想・評価

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
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女の子の下着をスポブラからちゃんとしたものに買い替えるのとか、子供がお漏らししちゃった時の対応とか、母親しか対処できないと考えられているような描写を男性監督が描くことには非常に意味があると思う。母性は女性性に付随するものではない。

テンプレートのような家族の話であり、母親であり、いじめの描写があるけれど、実はとても新しい映画なのだと思う。















ここからネタバレです











双葉が実の母親に愛されず、子供たちの実の母親でなくても、精一杯母親であろうとしたことには、母性が経験によって形作られるものでないと感じさせられる。

「母親」は、女性であることや、愛された経験からなるものではなく、男性でもなれるものだし、愛を与えられてこなかった人間もなることができる。
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