ShoheyTaniguchi

湯を沸かすほどの熱い愛のShoheyTaniguchiのネタバレレビュー・内容・結末

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

大号泣。
好きな色は情熱の赤。心の支えを必要としてる人にすっと寄り添い、優しくも強い存在である女性。ある日余命は3ヶ月と宣告される。
誰にも温かさをもった真っ直さでぶつかり、人の心の支えとなっていた彼女。だけど、誰かに強く支えられていたわけではなく、むしろそんな存在に必ずしも恵まれていたわけではない。会ったことがなく、死んだとさえ思っていた産みの親。死を目の前にした彼女にとって、その親は心の拠り所となっていたが、ふとしたきっかけである街で家族と生活してると聞かされる。そこで1度でも顔を見てみたいと家を訪れるも「そんな子はいない」と突き放されてしまう。
存在を否定されたような感覚から孤独も覚えるが、そんな時に今まで支えていた人に支えられることに。
この人と人との繋がりの機微がよく表現されていて、後半にはすこしお腹いっぱいと思うほど感情を揺さぶり、畳み掛けてくる。