このレビューはネタバレを含みます
奥さんと娘の前から突然姿を消した旦那が、他所でできた娘(それも本当に自分の娘かわからない)を連れて帰ってきた。
突然できた妹の存在にびびる姉だが、話が進んでいくと実は自分にも実の母親がいて、その母親はずっと蟹を送ってくださってた耳の不自由な女性だった。
癌であることが分かった母は、父が蒸発した後閉めた銭湯屋を復活させる。探偵を雇って父を探し出し、嫁に逃げられたという父と女の子とそして娘と、家族になるべく日々を送る。
蟹を食べに小田原(か、伊東。どっちだったかな…)に行こうとした道中、ヒッチハイクをする青年に出会う。嘘ばかりつく青年に、嘘を本物にするために北海道に行くことを指示する。
無事に約束を果たした青年が出会った母の元を訪ねると、そこには病気で伏してる姿が。
いつかピラミッドを観に、エジプトに行きたいといっていた妻のために、木片で作ったピラミッドを娘に届けさせる。
いじめられっ子だった娘が、いじめっ子たちに制服返せと訴える姿は圧巻。体操服は制服じゃないから着ません。制服を返してください。
最後は湯を沸かすシーンに、え、お母さん…?まさか…みたいな。母の好きだった赤い色の煙が、煙突からもくもくと湧き立つ。
妹がドライブに行くことを父にわざわざ報告しにくるシーンが可愛かった笑
母の母親は、娘に会うことをひたすら嫌がり、大人しく引き下がったかと思いきや、石の置物を投げつけたところは爽快だった。
以上が、見たまんまを書き出した感想にもならない文章。
つまらない映画ではなかったけど、期待高まりすぎていたのが災いしたか、特段感動することもなく。
登場人物の人々に共感できなかったのが、刺さらなかった要因なんかなあ。虐めっこのような明らかなヒール役はさておき、登場人物がとにかく優しすぎたんだよねえ。