なんだったっけ

湯を沸かすほどの熱い愛のなんだったっけのレビュー・感想・評価

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
5.0
先日、大好きな人に2度目の告白をし連絡先を消した。食は喉を通らず、無心で天井眺め1日が終わる。夜はうまく寝付けない。

枯れた涙に落ち着かず、爆泣き邦画求めNetflixを開く。以前母から「本当にめちゃくちゃ泣いてしまった」と聞いたこの映画を選んだ。お水、冷めてしまったミルクティー、祖母から送られてきた柚子ジュース。液体だけでも摂取しようと、用意し暖房器具なくとも暖かくなった部屋で鑑賞。春が近づいていることに、ふと、した瞬間気がつく。

逃げず、向き合い、人として強く育てる。そんな双葉さんの育て方は、私の母に似ていて、仮病を使わせてくれず無理矢理叩き起こされ学校に足を運んでいた学生時代を思い出した。「わかっていない」「私とは違う」私も同じことを感じていたし、言葉にもしたと思う。帰宅した時の抱擁に安心してずっと泣いていたな。

誰かが苦しい時、寂しい時、辛い時、そっと抱きしめることができる人間になりたいと思った。自分がどれだけ傷つこうと、不利であろうと、助けを求められたら手を差し伸べる人になりたいと思った。

連絡先を消した時、「これから先、彼が苦しさや不安で眠れぬ夜がありませんように」と想い消したが、そんな夜に話しかけられる相手になるのがベストだったのではないかなと今更ながら感じた。すごく、都合の良い考えだと思う。でも、やっぱり、吐き出せる場を、帰ってくることができる居場所を、作れる人間に私はなりたいな。

家族も友人も、私の周りには、私にたくさん愛を注いでくれる人たちがいっぱいいるから、大丈夫だ。居場所をありがとう。クヨクヨしないで強く生きます。生きる!ちゃんとしっかり食べる!寝る!