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湯を沸かすほどの熱い愛のEのレビュー・感想・評価

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
5.0
ブラジャーとパンツ1枚になった杉咲花。手話で思い出を埋める杉咲花。病室で必死に笑う杉咲花の、ちぎれてしまいそうなくらい繊細で、代わりに奥歯を噛み締めたくなるような演技は、最高級に光っていましたね。サイコーです。

「死」と「笑い」の親和性について考えもしました。所々、シリアスな場面で抜けたようなジョークが差し込まれるのは、愉快に死を忘れさせ、なぜか死をよりリアルに感じさせもしました。そこでぴったりオダギリジョー。

オリジナル脚本ということで、かなり細かい演出と伏線がよかった。僕の家系は風呂屋なので、いまどき(というか半世紀くらい前から)湯は、薪じゃなくてガスで焚くのが主流ということは知っていました。なので、ラストは「ははぁん」といった具合です。

のぼせるくらいストレートな愛情に溢れた映画でした。
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