Haru

湯を沸かすほどの熱い愛のHaruのレビュー・感想・評価

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
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確かに感動した。
でも、期待していたほどではなかった。

少しずつ引っかかって、先に進めない。
あまり、登場人物の行動に納得出来なかったというか、受け入れられなかった。

制服返してもらうために、下着一枚の姿になるだろうか。
「ここにあり」ということでパンツをドアノブに引っ掛けるだろうか。
フラフラした青年が、少々おかしくなってしまってることを悟って突然抱きしめるだろうか。
こんなにも、母による子の置き去りが重なるだろうか。
ましてや突然ビンタするだろうか。
犬の置物を投げるだろうか。


母の愛もちろん感じたし
手話を勉強させておいてくれたこと、あゆこちゃんを受け入れたこと沢山感動した。

だけど、狂気でもあった。
母の中の「良い」がすべての基準で、こちらの気持ちは無視されていく。
総じて母は正しくとも、それによって娘たちは少なからず心を傷めることがある。

そういう点でいうと、リアルなのかもしれない。
母って本当にそういう存在だ。
強くて怖い。

あゆこが、父に旅行に行く自慢をしにいくシーンが最高に可愛かった。
ピラミッドのシーンはちょっと怖かった。
探偵親子は素晴らしかった。
母の愛で炊かれた湯に浸かることは、私はしたくない。
Haru

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