周りのシネフィルが絶賛、
熱量からしてキネマ旬報ベストテン入り当確だろうと思われる「湯を沸かすほどの熱い愛」を観てきた。
実は予告編段階から苦手だったのだが、
やはりダメでした。
決して悪い作品ではない。
宮沢りえと杉咲花の演技はめちゃくちゃ上手い。しかし、私は3つの点で過大評価なのではと感じた。
1.銭湯という設定
タイトルにもある通り、銭湯が舞台の作品なのだが、何故銭湯かという説得力に欠ける。
確かに、家族が一つになる点で銭湯という仕事を選んだのは分からなくもないが、
やはり銭湯という仕事をじっくり見せて欲しかった。原作はどうなっているのか気になる。
2.結構罪重ねる家族
感動でカモフラージュされているが、
子どもを働かせる、
器物損壊、暴行などかなりこの家族イカれて
います。感動描写だけで片付けていいものだろうか。
3.感動の押し付け
本作は感動第一に物語が作られているので、
キャラクター設定にかなり無理がある。
後半の展開なんか、子どもにしてはホラー、トラウマものだ。
また、終盤の見舞いシーンの
「ここ、泣き所ですから!」
アピールの激しいシーンは
過剰だなと感じた。
似たような作品だったら、
断然「トイレのピエタ」の方が
オススメです。
長文レビュー↓
http://france-chebunbun.com/2016/12/08/post-9100/