【251分の拷問】
TBSドキュメンタリー映画祭でA24×スティーヴ・マックィーンの4時間を超える作品が1回限りで上映された。それが『オキュパイド・シティ』である。どうやらコロナ禍のオランダと第二次世>>続きを読む
【アイヒマンは決して凡庸な悪なんかじゃない】
クロード・ランズマンのDVD-BOXがプレミアついており、10万円ぐらいする。6万円ぐらいで売っているのがあったので買った。お目当ては『不正義の果て』であ>>続きを読む
【孤独を癒すため、タクシー運転手を家に招いた】
第74回ベルリン国際映画祭で『白い牛のバラッド』マリヤム・モガッダム、ベタシュ・サナイハの新作が上映された。イラン当局からパスポートが没収され、現地入り>>続きを読む
【自己を隠すための他者への渇望】
アンディ・ウォーホルの映像作品について研究しようと思って、ドキュメンタリー作品『アンディ・ウォーホル/コンプリート・ピクチャー』を観た。彼の意外な側面を感じ取った作品>>続きを読む
【あまったフッテージを並べて映画ができると思うでなかれ】
久しぶりにMUBIを観たら、『CAMERAPERSON』が来ていた。本作は国際的に評価が高い一方で、日本のシネフィルの間では酷評されている作品>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
【意図的な関心領域圏外】
動画版▼
https://www.youtube.com/watch?v=w5eCNqucnZo&t=3s
第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でグランプリ、第96>>続きを読む
【】
ソ連映画のモンタージュはやはり面白い。機銃を撃つ運動と業務用ミシンを操作する運動を重ねるのには慧眼であった。
【】
第96回アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞ノミネート作品。中国と台湾を結びつける場所かつ分断する場所である金門島を軸にS. Leo Chiangが歴史を振り返る内容。20分で語るにはあまりにも短>>続きを読む
【】
第96回アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞ノミネート、ロサンゼルス・タイムズ枠。楽器修理屋の思い出話が語られるドキュメンタリー、ただ思い出話を並べただけって感じで退屈であった。
【コミュニティバンクの重要性】
アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞ノミネート常連The New Yorker作品。銀行は「持続可能なビジネスの見込みがあるか」で判断する。そこから溢れてしまった人を支援>>続きを読む
【】
第96回アカデミー賞短編映画賞ノミネート作品。突然、家族を奪われた男の喪失を描く内容。だが、娘と母親の亡くなり方が不自然で、その後の展開もあざといとしか言いようがなく全く乗れなかった。
【うわっ女王が死んじゃった!!】
第96回アカデミー賞授賞式に併せてNetflixアニメ『ニモーナ』を観てみた。
騎士任命式にて剣を受け取ったバリスターだったが、緑の光線が暴発し、女王が死亡するショ>>続きを読む
【心象世界はセピア色】
動画版▼
https://www.youtube.com/watch?v=DvNvClLWBjo&t=68s
第74回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に初めてネパール映>>続きを読む
【】
ロバート・クレイマー連続して観ているのだが、楽しみ方がよく分からず。
ただ、『マイルストーンズ』と併せてみると、あの時代において虚無を埋める運動に「ろくろを回す」があるのが興味深い。
今の日本>>続きを読む
【ジョナサン・グレイザーの外しテオレマもの】
『関心領域』公開に併せ、ジョナサン・グレイザーの『記憶の棘』を再鑑賞した。前回、観た時は退屈でよく分からない映画のイメージが強かったが果たして今回はどうな>>続きを読む
【公共スペースで親密さが生まれる】
動画版▼
https://www.youtube.com/watch?v=7K99ZE8KQtQ&t=6s
『わたしたちの家』の清原惟新作が公開されたので観てきた>>続きを読む
【失業なう、求職中、ライバルは銃でナイフで消してしまえ!】
大企業は、コスト削減のために工場を海外に移転させることがある。本作で登場する製紙会社は、コスト削減のためにルーマニアに工場を移転する。主人公>>続きを読む
【ゴダールは銃を誤魔化す】
2月からずっとジャン=リュック・ゴダールの作品を追っているのだが、原点に戻って『勝手にしやがれ』を観ることにした。中学生の時に観ているのだが、よくわからない印象があった。今>>続きを読む
【】
ベルリンの壁崩壊後に、西側へ渡ろうとするシンプルな内容なのだが、やたらとハイコンテクスト。というよりかは、ジガ・ヴェルトフ時代から扱っている内容と大きく異なるので、点を繋いで観ることが難しく結果>>続きを読む
【植物学者兼小説家の修羅場とは!?】
Amazon Prime Videoにはクラシック映画がたくさんある。マルセル・カルネの『おかしなドラマ』を観たら、想像以上に面白かった。
本作において冒頭のシ>>続きを読む
【いくらなんでも非創作者をバカにしすぎでは】
動画版▼
https://www.youtube.com/watch?v=IWjgS7z3XOI&t=864s
アカデミー賞シーズンですね。ここ最近はあ>>続きを読む
【世にも珍しい人形浄瑠璃映画】
動画版▼
https://m.youtube.com/watch?v=q6meyRrJcOM&t=994s
国立映画アーカイブの特集「日本の女性映画人(2)――197>>続きを読む
【溢れんばかりの愛情】
動画版▼
https://m.youtube.com/watch?v=q6meyRrJcOM&t=994s
国立映画アーカイブの特集「日本の女性映画人(2)――1970-19>>続きを読む
【】
人は想像したり、特定の瞬間を凝視する時、時間が伸びる。ゴダール商業映画復帰作では、クールなサウンドの中で停止、スローモーションを多用することにより、人生の中で引き伸ばされる時間を捉えようとしてい>>続きを読む
【オラに西遊記を観せてくれ!】
ヒューマントラストシネマ有楽町で開催されているペマ・ツェテン特集に行ってきた。あらすじも調べずに『静かなるマニ石』を観たのだが、これが変な映画であった。
まさか「西遊>>続きを読む
【西の魔女と戯れてみた】
映画呑み部の議題に選ばれていたので急遽観に行った。想像と全く異なる作品で度肝を抜かれると共に、あまりの心地よさにウトウトしてしまった。それでも素晴らしい作品なので軽く語ってい>>続きを読む
【】
ゴダールの劇映画はそんなに得意ではない。『ザ・キラー』がメルヴィルをやろうとして饒舌すぎるダメダメさがあったのだが、やるならゴダールの回想システムを引用すべきだったなと思う。撮影コスト高い、暴力>>続きを読む
【静かなる饒舌さ】
動画版▼
https://www.youtube.com/watch?v=_LX3HEA5u_8
スクリューボールコメディとして一切の無駄がなくて凄い!冒頭から、中途半端な間合い>>続きを読む
【抽象的に血塗られた遺言状】
動画版▼
https://m.youtube.com/watch?v=Fsa1jDfi1Sw
顔、手、赤いインクがついた紙切れが映し出され、次にポスターにあるジャクソン>>続きを読む
【阻害、伸縮、そして宙吊り】
最近、アニメ映画の勢いが凄い。話題作が公開されると、1日10回ぐらいのペースで上映されている。『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』が今、劇場で大ヒットしているらしい>>続きを読む
【本当に先生のこと好きかい?】
早稲田松竹のニコラ・フィリベール特集に行ってきた。早稲田大学の学生さんと思しきカップルがデートで観に来ていてオシャレだなと思いつつ『ぼくの好きな先生』を観たのであった。>>続きを読む
【アダマン号のルーツ】
早稲田松竹のニコラ・フィリベール特集で『すべての些細な事柄』を観た。『アダマン号に乗って』のルーツのような作品であった。
金熊賞を受賞した『アダマン号に乗って』は、合理化/効>>続きを読む
【そして時は動き出す】
早稲田松竹のニコラ・フィリベール特集で『動物、動物たち』を観てきた。本作は、数十年間に渡り閉館していた自然博物館の再オープンをめぐるドキュメンタリーである。美術館の舞台裏ものが>>続きを読む
【経験と思索】
早稲田松竹のニコラ・フィリベール特集に併せて、メルカリにて『かつて、ノルマンディーで』のDVDを購入した。内容を調べずに観たのだが、まさかの『ブリュノ・レダル、ある殺人者の告白』と似た>>続きを読む
【】
ストップモーションアニメとしてのアプローチが面白い。語り手でありクリエイターの男の手がアニメに介入することで個人的な回想が強調される。ユニークな映画だった。
【ゴダールの「歴史とは何か?」】
動画版▼
https://www.youtube.com/watch?v=NOnbbEe5wD4
『ジャン=リュック・ゴダール 遺言 奇妙な戦争』レビュー:「黒画面>>続きを読む