CHEBUNBUNさんの映画レビュー・感想・評価

CHEBUNBUN

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アバランチ作戦(2016年製作の映画)

3.5

【アポロ計画に潜入しているスパイを見つけ出せ!】
第73回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に選出された『BlackBerry』がめちゃくちゃ面白かったので、マット・ジョンソン監督の過去作『アバラ
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BlackBerry(原題)(2023年製作の映画)

4.5

【iPhoneに破れたBlackBerry、ユートピアまで失われていた】
動画版▼
https://www.youtube.com/watch?v=OdUGyCTHdm0

第73回ベルリン国際映画祭
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Master Gardener(原題)(2022年製作の映画)

2.6

【罪を背負う男の吐露先は、庭、紙、それとも女?】
『魂のゆくえ』、『カード・カウンター』と観ていくうちにポール・シュレイダー監督の特徴のようなものが見えてきたこの数年。彼は一貫して葛藤の避雷針を探すよ
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ペッツ・アウトロー(2022年製作の映画)

3.7

【90年代、ペッツは転売ヤーに狙われていた】
昨年、参考にしている映画アカウントの投稿でペッツが1990年代に転売ヤーと闘ったドキュメンタリーの存在を知った。それが『ペッツ・アウトロー』だ。なんと、い
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The Nile Hilton Incident(原題)(2017年製作の映画)

3.7

【清掃員は見た】
『Boy from Heaven』がカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出されて注目された監督タリック・サレー。彼の過去作『The Nile Hilton Incident』は
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

2.0

【『見知らぬ乗客』のあいつみたいに粘着質】
今更ながら観た。一人旅をしていると、一期一会の出会いがある。それは、普通生活したら接触しない人だったりするのだが、この映画の場合、やたらと間合いが近く粗暴な
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マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

3.2

【ドキュメンタリー?ストップモーションアニメ?A24が放つ新感覚映画】
動画版▼
https://www.youtube.com/watch?v=LNIuIMV4FhA

第95回アカデミー賞長編アニ
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怪物(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

【ヒトは事実より信じたいものを真実にする】
動画版▼
https://www.youtube.com/watch?v=cG6e4XtH5I4

第76回カンヌ国際映画祭で日本映画『怪物』が脚本賞を受賞
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アシスタント(2019年製作の映画)

4.5

【ハラスメントは夢を人質にする】
動画版▼
https://www.youtube.com/watch?v=9NWrkCkThNQ&t=144s

6/16(金)より新宿シネマカリテ、YEBISU G
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セクシー・ビースト(2000年製作の映画)

4.2

【プロフェッショナルな不安を明かさない】
東京・菊川にある映画館Strangerで映画配信サービスJAIHOとのコラボ企画「1980-2000年 イギリス映画特集」が開催されている。ゲイリー・オールド
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バスキア、10代最後のとき(2017年製作の映画)

2.5

【ポール・シュレイダーの図を検証してみた】
ポール・シュレイダーが2017年に"Transcendental Style in Film"にて提示した映画表現と監督との関係図がMUBIのTwitter
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マチネー/土曜の午後はキッスで始まる(1993年製作の映画)

4.5

【虚構が現実を侵食する世界で】
なんとなく、ジョー・ダンテ監督の『マチネー/土曜の午後はキッスで始まる』を観た。ジョー・ダンテといえば『グレムリン』で知られる監督。そんな監督が映画館を舞台にした青春映
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ビー・ガン ショートストーリー/壊れた太陽の心(2022年製作の映画)

4.0

【扉を開けると旅の途中だった】
『凱里ブルース』や『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』で知られるビー・ガンの短編映画を観た。耽美的な世界観を作りだす彼は、短編でもその才能を発揮していた。

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愛欲のセラピー(2019年製作の映画)

2.5

【パルム・ドール受賞監督ジュスティーヌ・トリエが考える虚構論とは?】
第76回カンヌ国際映画祭で法廷劇『Anatomie d'une chute』がパルム・ドールを受賞した。本作を手がけたジュスティー
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雄獅少年/ライオン少年(2021年製作の映画)

4.0

【中国の3DCGにひたすら驚かされる】
動画版▼
https://www.youtube.com/watch?v=N7mdG35FYdU

先日、YouTubeチャンネルの有識者(リスナー)から教えて
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雨にぬれた舗道(1969年製作の映画)

3.0

【女は濡れた男を持ち帰った】
角川シネマ有楽町で開催されているロバート・アルトマン傑作選で『雨にぬれた舗道』が上映されていたので観に行った。ロバート・アルトマンといえば『プレタポルテ』や『ゴスフォード
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ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

4.5

【冗談は幻覚に対する毒薬だ!?】
動画版▼
https://www.youtube.com/watch?v=rm2P_7qY9YM

いろんな監督の傑作選が上映される昨今。ロバート・アルトマンが参戦し
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ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

3.0

【複雑さを生きるために哲学は必要だ】
※昨年CPH:DOXで観た時の感想です。

CPH:DOX2022で昨年における『Mr. Bachmann and His Class』枠として『YOUNG PL
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貝殻と僧侶(1927年製作の映画)

4.0

【ジェルメーヌ・デュラックの前衛サイレント映画】
以前、オススメされたサイレント映画『貝殻と僧侶』をようやく観ることができた。これが、噂以上にビザールな作品であった。

男が大きな貝殻に乗せた液体をフ
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Drive, He Said(原題)(1971年製作の映画)

2.0

【ジャック・ニコルソン監督作】
カンヌ国際映画祭コンペに出品された日本未公開映画にしてジャック・ニコルソン監督作。退屈なバスケ映画だなと思っていたら、いきなり素っ裸でネズミやムカデを部屋に放つ超展開を
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(2021年製作の映画)

4.5

【これが真のボーン・アイデンティティ(The “Bone” Identity)だ!】
※日本公開おめでとう!本記事は以前、ブログに書いたものです。

MUBIでJoaquín Cociña、クリストー
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別れる決心(2022年製作の映画)

1.5

【ヒッチコックの足元にも及ばない】
第75回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞し、日本でも話題となったパク・チャヌク『別れる決心』がAmazon Prime Videoに来たので観た。本作はよくヒッチコッ
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⻘いカフタンの仕立て屋(2022年製作の映画)

3.3

【丁寧に丁寧に丁寧に編み込むと】
動画版▼
https://www.youtube.com/watch?v=BLJBs0-Z9UE

ブルキナファソで開催されるアフリカ最大の映画祭FESPACO202
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鉄西区(2003年製作の映画)

4.5

【廃墟になるまで残り9時間】
狭い通りを汽車がゆっくりゆっくりと進む。やがて工場へと辿り着く。第二次世界大戦中、日本占領時代に作られた工場は中国共産党の戦略によって巨大工業地帯へと発展していった。しか
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摩天楼(1949年製作の映画)

3.5

【そのアイデア...... JPタワー】
理想の建築を求め、妥協するぐらいなら手を引くストイックな建築家の物語。ビルから世界を見下ろす立場から肉体労働者として上を見上げる空間を使った立場の変化。そして
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フィッシング・ウィズ・ジョン/FISHING WITH JOHN Episode 5 【デニス・ホッパー編1】(1991年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

【どうせ俺たちゃサグライフ】
※ep5~6まとめての感想です。

とうとうデニス・ホッパーが降臨するわけだが、一番まともな見た目に反して一番狂っているゲストだ。タイに巨大イカを釣りにやってきた二人。デ
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フィッシング・ウィズ・ジョン/FISHING WITH JOHN Episode 4 【ウィレム・デフォー編】(1991年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

【どうせ俺たちゃサグライフ】
アベル・フェラーラの分身で、最近ではスピリチュアルな役ばかり演じているウィレム・デフォー(『4:44 地球最期の日』、『TOMMASO』)ですが氷に覆われた池で小屋を建て
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ワイルド・スピード(2001年製作の映画)

3.5

【なりたい自分になれる世界では性別も人種も関係ない】
シリーズ最終章『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』が公開されたので、中学以来15年ぶりに1作目を観てみた。当時は地元の不良がイキリながら熱弁
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

2.0

【修羅場を通じたローマ観光】
2001年に発表後20年以上にわたるシリーズとなった『ワイルド・スピード』。元々は潜入捜査バディもので、直線レースを扱っていた作品だが、シリーズを重ねるごとにアクションが
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.0

【自由という裏道を突き進んで得た栄光】
Twitterで話題となっていた『AIR/エア』が早くもAmazon Prime Videoで配信となったので観てみた。アメリカはビジネス映画を作ると面白い傾向
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リトル・チルドレン(2006年製作の映画)

3.5

【属性を定められる郊外にて】
今話題の映画『TAR/ター』。監督のトッド・フィールドは寡作ながらユニークな映画を作っていると聞いたので、『リトル・チルドレン』を観た。日本のポスターヴィジュアルを観る限
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empty(2023年製作の映画)

3.2

【空っぽになった私の心を癒す行為】
先日、シネマハウス大塚で短編映画『empty』を観てきた。今回はその感想を書いていく。

証明写真のようにフレームへと収められるアズサ。彼女は夫が無精子症だと知らさ
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Winter Boy(英題)(2022年製作の映画)

2.7

【感傷的な運命】
17歳のルーカスは父の死により精神が掻き乱される。同性愛者である彼は、行き場のない感情の捌け口を求めるように男と肉体関係を結んでいく。クリストフ・オノレ監督は『ソーリー・エンジェル』
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アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

1.2

このレビューはネタバレを含みます

【それでも私はやるまげどん!】
第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出されたジェームズ・グレイ新作『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』が公開された。ジェームズ・グレイの近作は、冒険もの
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

【巨匠は闇の奥に怯え、闇の奥に逃避する】
動画版▼
https://www.youtube.com/watch?v=9IKjU202PAM

第95回アカデミー賞6部門にノミネートされた『TAR/ター
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裸のランチ(1991年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

【薬物中毒作家は二度妻を撃つ】
1959年、一冊の本が物議を醸した。それが「裸のランチ」である。麻薬中毒者だったウィリアム・バロウズがタンジールで立ち直り、その勢いで執筆する。せん妄状態で執筆したこと
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