CHEBUNBUNさんの映画レビュー・感想・評価

CHEBUNBUN

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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

【正義の闇に呑み込まれる者たち】
2021年4月、あるドキュメンタリー映画が話題となった。『SNS 少女たちの10日間』である。本作はチェコでSNSを通じた児童虐待が横行していることに対して、監督が少
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ザ・ロード(2001年製作の映画)

4.5

【俺の頭の中では完璧な映画なんだ!byカザフスタンの映画監督】
皆さんは、ダルジャン・オミルバエフ監督をご存知だろうか?レフ・トルストイの「アンナ・カレーニナ」を現代カザフスタンに置き換えて映画化した
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想像(2021年製作の映画)

3.2

【永遠なる「三月の5日間」】
映像業界の辛辣な暴力と大阪・西成の実情を生々しく描いた話題作『解放区』を手がけた太田信吾監督新作はドキュメンタリー映画である。新作『想像』は演劇カンパニー・チェルフィッチ
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悪の寓話(2020年製作の映画)

2.8

【エドワード・ホッパーと肉詰まらせ事件】
エドワード・ホッパー好き過ぎだろうと思う程ナイトホークスっぽい構図を使って来るのですが、遠巻きに嫌らしい子ども肉詰まらせ事件を展開するところが魅力的でした。確
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イエローキッド(2009年製作の映画)

3.0

【サンクスシアター16:虚構から拳を突き上げろ】
好き嫌いはともかく卒業制作でこんなバケモノ生み出すとは驚きだ。抑圧を暴力に置換する手法はありがちだが、静なる漫画から動なる現実へのシフト。陰りの中で動
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ジョギング渡り鳥(2015年製作の映画)

1.0

【サンクスシアター15:最悪】
ごめん、完全に無理でした。

変わったことしているアピール凄いのですが、ポンコツ映画作っている枠組みでやることにより予防線張りまくりなダサい映画になっている。マイクがカ
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47歳 人生のステータス(2017年製作の映画)

4.5

【黄昏の見えざる呪い】
私も今年で27歳と学生時代がだんだん遠くなっていくこのところ。この頃になると中学、高校、大学時代の友人とは人生の道が大きくかけ離れて行きます。大手企業に入り、趣味で株の勉強をし
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Chicken with Vinegar(英題)(1985年製作の映画)

2.5

【『肉屋』で十分かな】
MUBIで配信されたクロード・シャブロル。冒頭の盗撮パートや車椅子の母の不気味さは魅力的だが、全体的に『肉屋』を二番煎じにして腐らせた感じが強くてあまりノレず。私が探偵系の映画
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

【「普通」は普通ではないし視認できない】
コロナ禍で緊急事態宣言が何度も出されるものだから、映画館に行くのが億劫になっているこのところ。長らく観たかったものの、なかなか行くことができなかった『あのこは
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ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

【アニメにおいて「見る」ということ】
自分がCPH:DOXに没頭している対岸であるアニメが話題となっていた。Netflixにて配信中の『ミッチェル家とマシンの反乱』である。『くもりときどきミートボール
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ベルリン・アレクサンダープラッツ(2020年製作の映画)

3.5

【シン・ベルリン・アレクサンダー広場】
第70回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に驚くべきリメイクが出品された。その名も『ベルリン・アレクサンダープラッツ』である。お察しの通り、あのライナー・ヴ
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City Hall(原題)(2020年製作の映画)

4.0

【ワイズマンが贈る崩壊する民主主義への処方箋】
CPH:DOXの目玉としてフレデリック・ワイズマンの『City Hall』が配信されている。ドキュメンタリー映画の巨匠である彼が生まれ故郷ボストンに舞い
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The Metamorphosis of Birds(英題)(2020年製作の映画)

1.6

【そのノスタル自慰は文学でやった方がいいのでは?】
Catarina Vasconcelosデビュー作にして第70回ベルリン国際映画祭にて国際批評家連盟賞を受賞し、2020年の海外批評家のベストでも時
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Malmkrog(原題)(2020年製作の映画)

3.0

【貴族のマウント合戦に参加しないか?】
第70回ベルリン国際映画祭エンカウンター部門にて監督賞を受賞し、2020年のカイエ・デュ・シネマベストテンにて4位に輝いた超長尺映画『MALMKROG』がMUB
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Night of the Kings(英題)(2020年製作の映画)

3.5

【コートジボワールの刑務所で千夜一夜物語やってみた】
第93回アカデミー賞国際長編映画賞ショートリストに選出されたコートジボワール映画『Night of Kings』を観ました。監督のPhilippe
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Mr. Bachmann and His Class(英題)(2021年製作の映画)

4.5

【6年B組バフマン先生】
CPH:DOXに第71回ベルリン国際映画祭審査員賞を受賞したドキュメンタリー『Mr. Bachmann and His Class』が選出されていた。本作はドイツ・シュタット
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Tina(原題)(2021年製作の映画)

2.7

【A Fool in Love】
HBOは今、ネットフリックスのフォロワとしてグイグイ追い上げている。マイケルジャクソンの性的虐待を扱って物議を醸した『ネバーランドにさよならを』やドキュメンタリー監督
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A Cop Movie(英題)(2021年製作の映画)

3.7

【メキシコの警察24時】
デンマークで開催されているCPH:DOXに第71回ベルリン国際映画祭で芸術貢献賞を受賞したメキシコ映画『A COP MOVIE』を観ました。監督のアロンソ・ルイスパラシオスは
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Los conductos(原題)(2020年製作の映画)

2.8

【コロンビアのノワール】
ある暗殺者の暗躍を描いたコロンビア映画。暗闇に銃を放ち、回転するライトや、炎の柄を印刷する怪しい工場など破壊力のある画は凄いがイマイチ乗り切れず。

るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

1.5

【ゼロ年代時代劇に愛を込めて空中分解】
2012年に実写化され、大友啓史が出世するきっかけとなったシリーズ『るろうに剣心』の最終章が1年の延期を経て遂に劇場公開されました。前作の『るろうに剣心 伝説の
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ハイゼ家 百年(2019年製作の映画)

3.5

【百年の「豊饒な」孤独】
第69回ベルリン国際映画祭でフォーラム部門の最高賞にあたるカリガリ賞を受賞した時から気になっていた作品『Heimat Is a Space in Time』がまさか日本公開さ
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白い自転車(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

【イスラエルのワンカット痴話喧嘩】
第93回アカデミー賞短編実写映画賞にノミネートされているイスラエル映画『白い自転車』を授賞式前の追い込みで観ました。これがユニークな作品でありました。尚、ネタバレ記
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83歳のやさしいスパイ(2020年製作の映画)

1.2

【倫理の壁を超えてみたww】
第93回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞は『Collective』以外の4本が女性監督による作品という異例事態となっている。ここ数年、ドキュメンタリー映画界隈では女
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Gunda(原題)(2020年製作の映画)

3.0

【ソクーロフに映画のノーベル賞を与えたいと言わせた男による豚観察日記】
コペンハーゲンで開催されているドキュメンタリー映画祭CPH:DOX。オンライン上映があるとのことなので参加することにしました。今
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Do Not Split(原題)(2020年製作の映画)

4.5

【香港民主化デモの深部】
アカデミー賞のマイナー部門である短編ドキュメンタリー映画賞はいつも小粒で真面目だけが取り柄の映画的魅力がないものが多い気がする。しかし、第93回アカデミー賞短編ドキュメンタリ
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ゲームオーバー!(2018年製作の映画)

3.5

【オタク映画の模範】
先日、友人からNetflixにて配信の『ゲームオーバー!』をオススメされた。どうやら『ダイ・ハード』のオタク版らしい。最近は、MUBIの高カロリーアート映画や日本未公開の謎映画。
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希望(1970年製作の映画)

4.2

【ユルマズ・ギュネイの傑作はこっちだ!】
2020年、新型コロナウイルスになってから辛いことばかりなのですが、少しだけいいこともある。それは世界の映画祭や映画機関がオンライン配信に積極的になり、各国の
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三月のライオン デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.2

【将棋は指さないが、画は刺す】
世代によって連想するものが決定的に違うものがある。その例に『三月のライオン』がある。1990年代後半生まれの世代からすると専ら将棋漫画を連想してしまうのだが、その前の世
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群れ(1978年製作の映画)

3.5

【俺らアンカラさ行ぐだ】
ユルマズ・ギュネイが獄中で脚本を手がけ、ゼキ・ウクテンの手によって作られたキネマ旬報ベスト・テン映画観賞困難作。アンカラまで羊を売りに行く話。『希望』が凄すぎた為、そこまで刺
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Report(1967年製作の映画)

1.0

【YOUは何故、載せたのか?】
死ぬまでに観たい映画1001本掲載。古のMAD動画にして、「何故掲載した?」映画。

JFK暗殺の少ない素材を、CMや戦争映像を増し増しにしてなんとか13分にした作品で
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

【The Fire Next Time】
第93回アカデミー賞で短編実写映画賞にノミネートされている『隔たる世界の2人』がNetflixで配信されていたので観ました。本作はアメリカ社会において黒人がお
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ラブ&モンスターズ(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

【ジャンル映画に誠実な男マイケル・マシューズに注目】
第93回アカデミー賞視覚効果賞(マット・スローン、ジュヌビエーブ・カマイユリ、マット・エブリット、ブライアン・コックス)にノミネートされている『ラ
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ハンディキャップ・キャンプ: 障がい者運動の夜明け(2020年製作の映画)

3.0

【抑圧の「わきまえる」に撃て、「わきまえない」銃弾を!】
バリアフリーがいかにして実現され、障がい者が社会的地位を築いたかを追う第93回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞ノミネート作。コスト面で無視さ
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AIに潜む偏見: 人工知能における公平とは(2020年製作の映画)

3.2

【複製された偏見】
昨年末、五次元アリクイ(@arikuigo)さんの日本未公開映画を紹介するイベントで『CODED BIAS』の存在を知りました。本作は我々がついつい盲信してしまうAIに潜む偏見を暴
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Colette(原題)(2020年製作の映画)

2.0

【短編ドキュメンタリー賞小粒だよね】
第93回アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞ノミネート作品。Coletteばあさんが75年の時を超えてナチ占領下フランス時代の自分と向き合う内容。短編ドキュメンタリ
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A Concerto Is a Conversation(原題)(2020年製作の映画)

3.5

【カット捌きに業あり】
第93回アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞。『グリーンブック』作曲家クリス・バワーズが祖父から話を聞く内容。この部門は小粒な作品が多いのだが、時を超えていくカット捌きとコンサー
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