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湯を沸かすほどの熱い愛のasuraのレビュー・感想・評価

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
3.9
心の水面に沸々と

目前に迫る死に、沸き起こる生の実感。時間の有限性を知った双葉の心中は想像を絶する。物語のそこここに散りばめられる赤の色。それは燃え上がる炎の色であり、それは湯を沸かすほどの熱い愛の色なのであった。

阿修羅的にはかなりグッド。
しかし、どーにもこーにも解せぬのが、オダギリジョーの役所である。自堕落な男はえてして魅力的であるものの、双葉の死がまるで贖罪になったかのように、皆に受け入れられ、溶け込む。彼に対する罰は?彼自身の贖罪は?
僕的には!双葉の死こそ彼への罰であり、愛する人を失うことが彼の贖罪なのやもしれぬ。と思いました。
あと、とかく演者が最強。宮沢りえと杉咲花に絶大なる敬愛の念を送ります。びが!

有楽町ヒューマントラスト
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