『お母ちゃんの遺伝子、ちょっとだけあった』
旦那が蒸発し稼業の銭湯は休業、女手一つで娘（安澄）を育てている双葉。
ある日パート先で倒れてしまった双葉は病院で余命2ヶ月を宣告される。
その日から双葉の死ぬまでにやらなきゃいけないことを消化していく日々が始まり…
宮沢りえ、杉咲花、伊東蒼は本当にすごい女優です！！！！！！
安澄の「絶対泣かないぞ！」って思っているのに自然に流れてしまう涙も、鮎子の溢れるように流れた一滴の涙も素晴らしい！
宮沢りえに関してはもう、何も言えねえ！！！！
双葉の愛情もすごいですが、ダメ人間の旦那が双葉のために頑張ったり、泣き虫で甘えただった安澄が双葉の前では強くいようとしたり、幼い鮎子が銭湯の仕事を率先して手伝ういじらしさには双葉に負けない強い愛情を感じました。
血の繋がりを決して軽視はせず、家族でいるために大切なこと、あるべき姿を描いていたと思います。
安澄と鮎子は双葉に似た強くて気高い女性になるでしょうね。
そして母親とはやはりこの世で一番、偉大で尊敬すべき存在だなぁ、と。
上質なヒューマンドラマでありながら、張り巡らされた伏線の回収とトリッキーなラストからのタイトルの入れ方が最高すぎます。
いい意味で監督の変態っぷりが炸裂してました！笑
観終わってからわかること、
「湯を沸かすほどの熱い愛」
このタイトルがもう全てを物語っていたね。
