chikurin

湯を沸かすほどの熱い愛のchikurinのレビュー・感想・評価

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
4.3
アマプラにて。よくわからないタイミングで泣いてしまった。もともときのこ帝国が主題歌をしているので知っていたけれども、どんな映画かは知らなかったので、心の準備ができていなかったところはある。自分は父母ともに健在で、今のところ家族について強く意識することは少ないけれど、それはとても幸せなことなのだと思った。よく両親の愛情は無償だと言うが、この映画においては、(特に母の)その無償さについて強く意識させる内容になっている。最高の人生の見つけ方とある程度境遇として似ている部分があるかもしれない。しかし、彼方が自分が何かをして最高の人生を見つけようとしたのに対して、この映画においては、自分の周りの人々に対して残りの時間を使うことで、幸せに死んでいく、と言う考え方である点で少し異なると思う。ともかく、死ぬ前にそのことを受け入れ、特に娘たちに対して弱みを見せずに死んでいく母の姿はとても美しかった。演技でいえば杉咲花が際立ってよかった。めちゃくちゃ泣く部分が多いので一人で見た方がいいかも。
chikurin

chikurin