はるかわ

湯を沸かすほどの熱い愛のはるかわのレビュー・感想・評価

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
1.0
「強さ」の押し売りにあった気分。お母ちゃんが常に「正解」を握っていて、それを問答無用で周囲に押しつけてくる。しかも、それが悲しいぐらいマッチョで古い。

いじめのくだりが特に不快。理不尽に尊厳を傷つけられた安澄が、自ら下着になって尊厳を差し出すというのがいじめの解決策で本当にいいのだろうか。まずは安澄の気持ちを安澄のペースで聞いてあげてほしいんだけど、お母ちゃんは布団を引き剥がして「逃げるな」と鼓舞するだけ。強さを押しつける前に、弱さに寄り添ってくれないかな。家族への熱い思いはわかるけど、強さの一方的な強要を私は愛とは呼びたくない。

ビンタしたりガラス割ったりの暴力行為が繰り返され、それがまったく咎められないのも受けいれ難かった。
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