ついに重い腰を上げ鑑賞
宮沢りえさんは元々ほっそいのに終盤につれますます細くなっていくのがとてもしんどかった。
役者さん全員素晴らしい。
杉咲花さんは本当にすごい。
三重四重の入れ子のような階層で描かれる母-娘、親-子関係がとても良かった。
最後の病室で、娘が母を救うシーンは安堵と同時に、まだ16,7の子に親を救わせる役割を担わせてしまうことの痛みもあった。
子供はたとえどんなに幼くとも、親の痛みや苦しみを取り除こうとしてしまう。
そんなこと子供はしなくていいはずなのに、その小さな背中と小さな手で大きな痛みを癒さずにはいられない子の運命みたいなものがひしひしと伝わってきた。
劇場でみなくてよかった。ずっと泣いていたから。
違和感も忘れないうちに
・霊柩車を探偵が運転するのはさすがに無理がありすぎはしないか
・いじめが物語の添え物でしかなかったから時間的にも仕方がないのかもしれないけれど、描かれ方が雑すぎるように感じた
・ヒッチハイクの青年を幼い娘2人抱えた母親が乗せるのはどうなんだろう
・明らかに小学校低学年の女の子の前でラブホテルの話をするか?しかもそれを彼女は笑って聞くか?
・タイトルバックが出た瞬間、興醒めしてしまった(個人的に)
・まゆちゃん(探偵の子)しかり、あゆこちゃんしかり、子供が大人にとってとても都合のよい役を担わされているように感じた
・銭湯の火をたく釜では火力的に無理でしょ……