こばまさ

顔のないヒトラーたちのこばまさのレビュー・感想・評価

顔のないヒトラーたち(2014年製作の映画)
3.9
世界を見隊のお時間です。
第5回目は、あちゃん選定作品
ドイツ🇩🇪映画『顔のないヒトラーたち』

ドイツ作品は普段なかなか観ないし、ヒトラーやホロコースト関連のジャンルもほぼ観たことナッシング。
そんなんで大丈夫かな?とりあえず行ってみよう✈️🍺🌭


-1958年、西ドイツ・フランクフルトが舞台。
終戦から10年以上が経ち、復興後の西ドイツではナチスドイツの行いについての関心が薄れていた。
そんな中、アウシュビッツ強制収容所にいたナチスの親衛隊員が、規約に違反して教師をしている事が分かる。
ジャーナリストのグルニカは、検察庁のロビーでこの事実を訴えるが、誰も耳を貸そうとはしない。
ただ1人、若き検事のヨハン・ラドマンは興味を示し、調査を始める-

“【フランクフルト・アウシュビッツ裁判】開廷までの道のりを描いた、実話ベースの人間ドラマ”


いや〜面白かった!
面白かったと言うと語弊がありますね…
ハマれるか不安だったけど、めちゃくちゃ見応えありました。

ホロコーストの象徴とも言われる「アウシュビッツ強制収容所」の事も、この映画を観るまで正直よく知らなかった。
作中の説明である程度は理解したが、調べれば調べるほど本当に負の遺産。


若くて正義感の強い検事のヨハンは、行動力もあり真っ直ぐな青年。
ただ、それは世間知らずとも取れる。
自分が生まれる前のナチスが許せない気持ちと、でもあの時代では仕方なかった事実と、その狭間で揺れ動く心情描写が絶妙だった。

しかしこの作品は何と言っても、検事総長のフリッツ・バウアー氏。
彼の支援無くして、この歴史的瞬間は生まれなかっただろう。
ヨハンが道に迷いそうになっても、具体的に助言するのではなく、左手は添えるだけと言わんばかり見守り方。
こんな人を、理想の上司と呼ぶのだ。


真相に迫れば迫るほど、様々な障害がヨハンに降り注ぐ。
それでも、最後まで諦めずに正義を貫いた彼の精神力、彼を支えた仲間たち。
そして遂に、裁判が決まる。

“諸君 歴史を塗り替えるぞ”
検事総長のブリッツ・バウワーは、そう言ってヨハン達を鼓舞し、法廷に向かうシーンで映画は幕を閉じる。
この終わり方はカッコよすぎだよ。



あちゃちゃん、お疲れ様〜!
観る前は若干不安だったけど、見事にハマれたよ!!
あの辞表は絶対に破ると思わせて…本当に破いたね!笑
次回の作品も楽しみにしてまーす✈️
こばまさ

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