顔のないヒトラーたちの作品情報・感想・評価・動画配信

「顔のないヒトラーたち」に投稿された感想・評価

前半に「これは迷宮だ 己を見失うな」という科白がある。裁判までのプロセスのことを言っているのかな、と思ったが違った。"癒え始めた傷を再び開こう"とすれば、個人と国と社会の歴史のなかで己を見失わずに生きるのは難しい。

このレビューはネタバレを含みます

戦後10年経っても、西ドイツ国民がアウシュビッツについて何も知らなかったことが衝撃だった。
ナチ党員にならざるを得なかった人達はどう裁けば良いのか。有罪や無罪で片付けることはできないと思ったけど、"罰ではなく、被害者とその記憶に目を向けろ"っていう言葉が凄くしっくりきた。
1945年降伏ヒトラー自殺
1958年アウシュヴィッツ親衛隊員調査開始
1963年アウシュヴィッツ裁判初公判
この間たったの18年

調査時、戦後たったの13年
自国民のほとんどがアウシュヴィッツで行われてきた虐殺や故殺の事実を知らされていなかった事。

また、なかった事のように
育っている戦後生まれ。

国の政策としての隠蔽の如く働いているのはナチの残党とは…。

きっとこの出来事が無かったら
ヒトラーの話の影に隠れ
ここまでユダヤ人迫害の歴史は世界に
出て来なかったかもしれないと思えた。

そして、やっぱりヨハン検事の父の教え
゛常に真理を追求゛を守り自国民を戦犯で裁いた心の強さに感銘するしかない!
自分の父もナチだったのに。

この映画を視聴して、また知らなかった
戦争に纏わる歴史的事実を知ることが出来て良かった。

=真理とは=
本当の事。間違いのない道理。
正当な知識 内容。
てるぅ

てるぅの感想・評価

3.9
イケメンドイツ主人公頑張ってた。ヨーゼフメンゲレえぐすぎた。いやほかのナチもやけど!
神代

神代の感想・評価

4.2
アウシュヴィッツがまだ解き明かされていない頃の話。全然認識が違っていて驚いたし、こういう時代があったのかとより以前よりしっかり理解できた気がする。

話の作りとしても素晴らしいし、面白い。かつ教材としても良い作品だと思う。あまり知られていないような気がするけど、観ないのはもったいない作品。

Hulu字幕。
DORUPOLY

DORUPOLYの感想・評価

4.1
ドイツであっても、戦後しばらくの間、ナチス党員の清算やアウシュヴィッツでの出来事を内省出来なかったという実話。ドイツ史、国際政治史、日本戦後史を考えるにあたって、重要な示唆を与えてくれる名作。
アウシュビッツ裁判を元に作られた今作

自国の闇の歴史を裁く!

自国の闇の歴史は、ないことにされ
知らないものまでいたとは、、
まず映画として面白い。アウシュビッツでの殺人犯たちが普通に”善良な”一般市民として生活しているというショッキングなオープニング、逃亡しているアイヒマンやメンゲレを捕まえられるのかというハラハラ感、神妙な顔で証言をする生存者、そして主人公を取り巻く人間ドラマと葛藤。退屈せずに観られる映画だと思う。主人公の若手検事を演じる俳優が良い演技を披露している。仕事中は熱意に燃える検事に見えるし、プライベートの場面では心揺れるただの男の子に見える。魅力的だった。

“アウシュビッツ”をドイツの若者が知らない、と言う場面は、当時のドイツがそういう状況だったと知っていても衝撃的を受ける。フランクフルト・アウシュビッツ裁判が開かれるまで、人々はその残虐行為に目を留めていなかった。「アウシュビッツ・レポート」で描かれたヴルバとヴェツラーのレポートがあったのに何故?ドイツは過去と向き合ってきたというイメージがあるだけに、臭い過去には蓋をしてしまえという時代があったことを意外に思う。

アウシュビッツという極限状況をフィクションにすることなど出来ない、ましてや消費することなど出来ないという意見もあるが、この映画を見ると、「人々に忘れ去られてはならない物語を語り継ぐには、やはり作品として面白くないと」という気持ちになる。もちろん、事実を無加工の事実として伝えられればそれが1番良いのかもしれないが、時には「物語」の力を借りてでも語り継がなければならない事実があると感じる。
ホロコーストと同じくユダヤ人に降りかかった悲劇であるレオ・フランク事件も『パレード』という優れたミュージカルになり、ある種のショー化が為されて、より広く知られるようになったのではないだろうか。少なくとも東洋の島国の、アメリカの歴史にさほど興味もない私にその出来事が届いたのはショー化が為されたおかげである。もちろん、事実を歪曲したり、資本主義的な立場で人類の悲劇を消費しようという態度は論外であるが、真摯に事実と向き合い丁寧に作られた「物語」は、良くも悪くも単なる歴史書よりも強大な力を持つようになると思う。
第二次世界大戦を実際に体験した人々が消えゆく中、これからの時代は、これまでより物語の力が必要とされるのではないだろうか。劇中でジャーナリストのグルニカが言う通り、”アウシュビッツ”は「記憶」であり、今そこに存在するのはただの牧草地であり、木々であり、収容施設や柵でしかないのだから。アウシュビッツを記憶しなくなった時、人々は原題である「沈黙の迷宮」にまた堕ちていくだろう。私は物語の力を信じる。
nock

nockの感想・評価

5.0
痒いところにやっと手が届いた。
まだまだ掻き足りないけれど。

言いたいことが溢れ出す作品。
ずっと、「戦後のドイツはナチスのことをどう思っているのか」知りたかった。
誇りなのか恥なのか。(痒いとこ)。
今作はガツンと教えてくれました。
制作がドイツなのも嬉しい。

1960年頃、戦中戦後生まれのドイツ人はユダヤ人へしたことをきちんと教えてもらわなかったんだな。
主人公ラドマンもその一人。
だがグニルカ記者とシモンに出会い、アウシュヴィッツにいた親衛隊を裁くべきだと奮闘する。

ラドマンを再起不能にしそうなくらい辛い事実も知ってしまい、一度は逃げ出そうとするが。

「国民は事実を知るべきだ」ハラーの言葉が刺さる。

始まりのシモンがショックを受けるシーンが物語を全部語っているかも。
フェンス越し、忘れた方と忘れられない方。

痒い所に手が届いたので多分初のスコア5です。
来夢

来夢の感想・評価

4.2
いまでは誰もが知るアウシュビッツ。それを自国の民が知らない時代があった。無知の恥を着て歩いているような主人公に違和感を覚えるも、無知だからこそ真っ直ぐに戦えたんだろうね。普通の人が普通の人でいられなくなることの恐怖は知っておかなければまた戦争や迫害は繰り返される。日本だって昔は酷かった。って言うけれど、生物はそんな数十年くらいで進化はしない。自分たちの中にもこの凶悪が潜んでいると言うことは受け入れなければいけないよね。映画としてすこしドラマチック過ぎる気はするけれど、事実を元にした辛い体験が語られるようなシーンは、これ以上ない悲しみと怒りを感じさせてくれて、後世に伝えることの意味を考えさせられました。自分の国のことだからこそ、隠してはおいてはいけないよね。日本はどうなんだろうね。
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