顔のないヒトラーたちの作品情報・感想・評価・動画配信

『顔のないヒトラーたち』に投稿された感想・評価

思ってたのと違ったけどこれはこれで面白かったのパターンの映画だった

直接的ではないけど戦争の残虐さも描かれてるし、大衆思想ってこういうものだよなぁとか、その後の世代の在り方を考えさせられるような感じだった

同じ敗戦国として考えることも多い作品だったなとおもふ
リリー

リリーの感想・評価

4.2
観てよかったと満足する硬派のナチス映画でした。主人公の検事の正義感が心地よい余韻を残します。
若き検事が元ナチス党員を探し出しアウシュビッツ裁判を実現するまでの過程を淡々と描いているのですが、退屈することは全くありませんでした。彼の恋愛相手や自身の家族との関係を織り交ぜながら、彼自身の心の葛藤にもスポットが当てられているので、人間ドラマとして見応えがありました。
驚いたのは、戦後約20年経ってアウシュビッツを知らないドイツ国民が多かったことや、党員の蛮行を隠蔽しようとする傾向が国全体にあったことです。確かに負の歴史から目を背けたくなる気持ちや、上官の指示に従っただけという元党員の主張もわからなくはないですが、有罪になった被告たちのほぼ全員が反省を示さなかったことが衝撃です。映像はありませんが、具体的なナチスのの残虐行為もかなりショッキングです。
この検事たちの活動がナチス告発へのきっかけになったことがわかり、彼らの功績を讃えたくなりました。
M

Mの感想・評価

3.7
戦後ドイツで元親衛隊の男が教師をしていると知った検察官が事件に興味を抱き調べ始めると、強制収容所に関する事実を知っていく……という実話ベースの作品でした。

日本に比べドイツは戦時中に自国の行った犯罪行為をかなり詳細に明らかにし、検証し断罪しているというイメージが強かったのですが、1950年代にはそうでもなかったというのはかなり驚きでした。
強制収容所の事さえも知らないというのも、
情報が正しく行き届かな事や
教育が行われていなかったのならば成程そうなってしまうものなのですね。

この作品を他国の過去の話として捉えるのではなく、
何処の国にでも当てハマる事なのだと思って鑑賞していました。
真実をキチンと正しく後世に伝えていく事は
とても重要な事なのだと。
y

yの感想・評価

3.9
正義感溢れる主人公。鋼のようで、意外と脆くて若さの強みと弱みを持ち合わせた人でした。主人公と共に聞き取りをしていた先輩検事と事務官にとっても辛い時間だったと思うけれど粛々と仕事に取り組み戻ってきた主人公をさらっと受け入れる人柄に好感。

過去の罪と向き合い反省しているドイツにもこのような葛藤の時期があったことを知りませんでした。同じ敗戦国としてつい日本と比較してしまいます。いつもながらアウシュヴィッツの話は聞くに耐えません。途中の音楽だけの中、被害者の聞き取りを進めるシーンの演出が良かったです。話の内容は聞こえなくても泣いてしまいました。
なこ

なこの感想・評価

3.5
ナチスの裁判と言えば
戦後直ぐに行われた第二次世界大戦に
おいて連合国によって行われた
ドイツの戦争犯罪を裁く国際軍事裁判、
ニュルンベルク裁判が有名だが、
この作品は1963年にフランクフルトで
行われた、フランクフルト・アウシュ
ビッツ裁判。
ドイツ人によってドイツ人を
裁くまでの物語。

アインヒマンはこの裁判には逃れ
ことが出来たが、1962年には死刑を
執行されている。

最後にスクリーンに打ち出させれる
文字を読み終えた時にグッと来て
涙腺が緩んでしまった。

蓋をしてしまいたい歴史は誰にでも
何処にでもあるだろう。
仕方なかった、と自分を許せる人も
いるだろう。

罪の有無は世論や裁判が決めるかも
しれないけれど、真実はひとつ。
真実を知った人によっては、
何が正義かの答えもバラバラだろう

こんな史実において
真実を知ることに蓋をしてはいけない
ぜひ観て欲しい作品である。
maverick

maverickの感想・評価

4.3
2014年のドイツ映画。1963年にフランクフルトで行われた、フランクフルト・アウシュビッツ裁判までの道のりを描く物語。


ヒトラーによる戦争犯罪を問う作品は数多くあり、人間の尊厳や平和の尊さなど、本作も他と同様に非常に考えさせられる話である。ホロコーストで行われていた凄惨な行いは周知の事実であるが、改めてその残酷さに触れ言葉を失う。この物語は舞台が戦争終結後の1950年代末であり、復興を目指してドイツが立ち直りつつある時期。過去のことは考えたくないと、国も国民もそのことに目を背けていた。若い世代のほとんどはアウシュビッツが何を意味するのかさえ知らない。そんな中で物語は幕を上げる。劇中で主人公は「この事実を国民に広く知らしめるべきだ」と口にする。過去のものとして忘れてはならないのだと。本作が製作された意義も正にそこにあるのだと思う。

主人公は若く熱意のある検事。ナチスの親衛隊だった男が小学校で教師の職に就いていることへの違法性を担当する。ようやく任された大きな仕事に浮かれ、プライベートでは美人な彼女も出来た。この主人公も、最初はこの件がどれだけ重圧のある事案であるかを認識出来なかった。だがホロコーストのことについて調べ、被害者の凄惨な体験を知ることで、それが仕事から使命へと変わる。これを自国の法で裁かずしてどうするという気持ち、それがこの主人公同様に我々にも芽生えるような作りだ。

キャストは全員知らなかったが、みな演技が上手くて引き込まれる。主人公は若い頃のマシュー・マコノヒー似のイケメンでかっこいい。誠実さを感じさせる顔立ちが役柄にぴったりだった。存在感もある。ヒロインもスタイルが良くて美しい。演技力があるからこういう作品に重厚感を与えられるわけであって、ドイツの役者は実力も魅力も兼ねてて本当に素晴らしい。

あの時代、誰も彼もがナチス党員だった。それはそうだろう。異を唱えれば非国民として厳しく処罰された時代。でもだからといって自ら進んで犯罪に加担するのは違う。そういうことだ。


この裁判をきっかけに、ドイツは過去の戦争犯罪に対する認識が大きく変わったという。風化させてしまってはまた同じ歴史を繰り返してしまうかもしれない。だから忘れてはいけないのだと。その使命がこうした作品を生み出し続けている。良い作品であった。
喵來

喵來の感想・評価

4.6
映画館で見て立てなくなったのよな。
最後アウシュビッツがあまりに綺麗すぎて。
そして擦り切れるほど見たのじゃ。。。

あとスミッチェンかっこいい。
酒とケーキの取り合わせはあかんんーーーー


アイヒマンを追え、も検事フリッツバウアー、もそうだけど、西ドイツ内部にナチ残党がたくさんいたってすごい堂々と描いてる。。。暗部である。アデナウアーに対する見方もどんどん変わっていっちゃうね。
そしてそれをもみくちゃに消そうとする裁判所もな。司法の独立なんて詭弁。
政治と癒着するか記者と癒着するかしかないのか。
内部事情が気持ち悪いヨォ。。。。

アイヒマン裁判前だからみんな収容所を知らない。アイヒマンショーを観た直後だとひしひしと。。。
でもメンゲレよりアイヒマンを優先させてしまった功罪はある。

アイヒマンもいい父をしてたしメンゲレもいいおじさんしてたしパン屋のおっちゃんも近所の優しいおじさんだったし。
普通の人に戻れるというよりは、普通の人があんなにも残忍になれてしまう、だよな〜

当時は誰もが党員だった。
党員じゃないと睨まれた。
共産党もファシズムも何が違うのかたまにわからなくなるよな〜




若い検事ちゃんの青さってかわいいねぇえ〜

ちいとフリッツバウアーの頑固さが少なくてうーむだけどね。




ふと思い出したがブラジルから来た少年も怖かったなぁ。
フリッツ・バウアー関連映画同様に、過去と向き合うドイツ人たちの物語。バウアーと異なり、主人公がナチスの党員だった子どもという、おそらく少なからず同様のドイツ人がいただけに、突きつけらるものが重い。

戦後のナチス関連作品は様々意味で重いが、改めて人間のあらゆる側面をえぐる良作。
Kana

Kanaの感想・評価

3.5
何となくドイツは過去を反省してきて偉いなって思ってたけど、実際は20年と長いこと過去をうやむやのまま放置していて、反省まで行き着くためにちゃんと労力を費やしていた、費やす人がいたという学びがあった。それがなかったらほとんどの人がホロコーストを知らなかったし、戦争への認識も緩くなってたと思うから、労力を費やしたこの検事さんは本当に貴重な存在だったと思う。シリアスな内容だけど愛らしいキャラクターとメルヘンなドイツの風景、オシャレなインテリアにも目が入って塩梅が良いし、その点も見応えがあった◯
ccc

cccの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

アウシュヴィッツのことを知らない若者たち。
戦後十数年しか経っていないのに知れ渡っていない。。

双子の娘を病室に連れて行くと言われたが
拷問で菌を注射。麻酔なしでメスを入れて内臓を取り出し、頭に何本もの針を刺す。2人を背中合わせに縫い付けた。

〇〇に捧ぐ
で締めくくるの良い。

ドラマとしても見応えがある。

何でもかんでも教科書に歴史を加えて習わせる必要はないと思っていたが、
知るべきこともあるなと。
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