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バンクシー・ダズ・ニューヨークのchsyのレビュー・感想・評価

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軽やか(でも深く考えさせられる)

この映画のことは週刊○曜日という雑誌にも取り上げられていた。 思えば、週刊○曜日が増刊された当時、編集者に著名人が多いことから注目はされたが、内容はひたすら硬く「ハイごもっともでございます」的な内容ばかりでつまらなかった。

久々に手に取った某誌はきっちりした意見を表明しつつ、随分柔らかく軽やかになったなあ、と感じた。

正しいことだけを声高に書き連ねても共感は得られない場合が多い。
何故か?この映画を観るとその理由が分かる気がする。
そうバンクシーの手法はまさに最大限軽やかに仕上げられた社会派の雑誌のよう。
昔は紙媒体のみだったが、現在ならインターネットで瞬時に拡散。 彼のユーモアと新しいアイデアはyoutubeやInstagramで世界中に広がるWebマガジンだ。
一枚の絵の中に活字にできない想いを表現しながら言語を超え世界の人々の感性に響く。
そのこと自体がムーブメントでありアートであり、彼の編集指針なんじゃないか。 超クールです。 (エンディングで流れる、NewYork NewYork が良かった!と思うのは我々以降の世代のみかな?笑)
(2016)
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