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バンクシー・ダズ・ニューヨークのwksgknchのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

今回は現代のSNSを駆使してNYを使った芸術実験とも呼べるイベントを行った時のドキュメンタリー

本人は一切登場しない、そもそもどこにも登場していないのだけど。。
それが彼(彼ら?それすらも不明?しかし1人ではないはず)のスタイル。

NYの街中に自らのアート(主にグラフィティ)を創作し、webで発表する。
すると、そのアートを保護するもの、売買しようとするギャラリスト、
バンクシーファンはSNSへ上げ、批判するものはかぶせたり消したりする。
有象無象が寄ってたかり、まあどこの国でもやることは一緒なんだな。

面白かったのはそこで勝手に商売を始める人、見たければ俺に金払え、とのたまう、たくましいというかなんというか。。
おかしいと誰もが思うけど、しょうがないから払うのだけど、
これこそバンクシーが思い描いた通りなのではないかと。

みんなおかしいと訝しみながらも何かまかりとおっている事、物事の真実は両側面ある、どちらも自分の正当性、価値観から語るので、結果、益々わからなくなってしまう。
その時に何に依るのか、村上さんはその時卵をぶつける側に立つと語ったのだけど、そういうことです
どっちが正しいかということではなく。

この騒動を自ら引き起こした裏には、価値や名声やお金というものの怪しさ、薄さみたいなものを自らの作品をもって証明したかたったと。

世の中を風刺しているグラフィティを描くための、
時間的制約(ばれたら終わり)から逃れるための周到な準備や入念な調査からとても慎重で信頼できる仲間がいることから人は良いんだろうし、賢い人なんでしょう。

そしてその一方で縦軸となるのが、グラフィティアートの聖地『5Poinz』の解体という流れ、東京も正にそうだけど、管理出来ないところの刷新、改善でなく、全てに光を当てて、見えないところを無くしていきたい、明るくする動き、その一反。
光と闇は同じことなのだけどな。。。

5Poinzとは↓
http://matome.naver.jp/odai/2139744549398417001
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