ぽち

ピッチ・パーフェクト ラストステージのぽちのレビュー・感想・評価

2.5
シリーズ全てに感じるのだが、あまりにリアリティが無くてどうしてものれない作品。

ファンタジーだと割り切れば良いし、元々ミュージカルは夢物語なので、リアリティを要求すること自体間違いなのだが、「ア・カペラ・グループ」と言う設定がどうしてもいい加減な音楽表現を許せなくしている。

使われた全ての曲で、ア・カペラの定義である「声だけ」で構成されたものが一曲も無い。白玉系のコーラスにいたっては、はっきりサンプリングと分かる不自然な音が多数。ボイス・パーカッションももう開き直って普通に打ち込みだし。
メインボーカル含め所々音程を修正したような跡も見られる。

こんな修正しまくり飾り立てた偽物ア・カペラを垂れ流しているのが心外だ。
素で勝負が出来る本物を聴いて欲しいし、真面目にア・カペラに打ち込んでいる人に失礼だと思う。

映画としても盛り上がりに欠けキャラも活かせていない。観所はジョン・リスゴーの熟練の演技ぐらいか。
2作目は興行成績が良かったようだが、それで気が緩んだのか今作は急降下してしまった。
ぽち

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