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キャビン・イン・ザ・ウッズのYSKのレビュー・感想・評価

3.3
ドラッグ漬けの生活を送る親友を救うべく辺境の地で1週間ともに暮らすことにした主人公だが、ふたりの周囲では奇妙で不可思議な出来事が起こるのだった…というお話

かの有名で高名な作品『キャビン』の原題『The Cabin in the woods』を邦題とすることで盛大に釣り上げてやろうと考えたであろう作品で、当然ですが一切関係がありません
とはいえただの便乗作品にしては奇妙で不可思議かつ不穏で不気味です

親友から送られてきた動画で身を案じ添付されていた地図で彼のもとに赴くものの彼はそんなことをしていないと言い張り、そんな彼を「ドラッグを抜くため」と説き伏せ縛り上げ軟禁を開始、土地の持ち主であるインディアンに金を払ったり親友のジャンキー仲間にドラッグを巡って命を狙われたりするもそんなことは二の次で、過去に撮られたであろう写真や動画ファイルを小屋の周囲で拾い、ふたりでそれを見ながらああでもないこうでもないと言うだけですが、次第にそれがふたり自身を映したものになり、やがてリアルタイムになり、そして恐らく未来の、まだ起きていない事柄まで映すようになります

この不気味さはなかなか強いものの、結局のところ華のないおっさんふたりがああでもないこうでもないと言うだけですし、まあ単調です
それに何より、自分が正義だと疑うこともなく親友を監禁できる主人公のほうが恐いわ
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