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ミニー・ゲッツの秘密のISHUのレビュー・感想・評価

ミニー・ゲッツの秘密(2015年製作の映画)
3.5
70年代、インディーな雰囲気が好きな人にはたまらんのでらないだろか。ドローイングのアニメが適度に挟まれてドリーミーな雰囲気も可愛いし、サントラもよい。エグいけど、センス良し。ただ序盤は自分の思春期を想起させられて悶絶。いや、あそこまでではなかったけど。ティーンエイジャー特有のあの妄想力の強さ。「これが愛されてること?」って台詞に違うよ!とオトナになってしまった私は全力でツッコミをいれた。つーか母親の恋人よ。写真を嫌がる後ろめたさはあるのに。あつい面の皮。大人の仲間入りしたい。誰かの目にうつりたい。愛されたい。という寂しさ。されど、手に入った途端色褪せて見える。いらなくなったものほど寄ってくる。自暴自棄になって手を出すのはクスリと女。あわや嵌められそうになってみたり。人が人ならあのまま抜け出せなくて、蟻塚にハマってしまったアリのようになってしまうところかもしれない。帰ってこられてよかったね。ぶっ飛んでるのに、意外なまでに身近に感じる。

青春ものお決まりの最後のモノローグでは「人生は自分次第」とネットフリックスでは字幕が出てたけど、実際にはit’s not about being loved by someone else. 誰か他の人に愛されることとは違う、でした。恋に恋した乙女からの卒業。もう一度言うけど、サントラがよい!
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