ハッピーアワーのmikuのレビュー・感想・評価

序盤から内容が空っぽなワークショップが延々と映され、わたしは一体何を見させられているんだろうと不安になる。結局は、みんな人を好きになったり浮気したり離婚したりしているだけだった。なのに、どうしてこんなに面白いんだ。台詞のひとつひとつが胸にぐっと刺さり続けるので、それら全部を覚えてはいられないけど、すべて自分のせいだと考えるのは傲慢だ、と誰かが言っていたのを忘れないでいる。既婚の編集者を好きになる小説家のくだりから、やっぱり浮気は薄汚いんだって我に返った。気づかせてくれてありがとう、野勢こずえ。