おつやまインザハウス

ハッピーアワーのおつやまインザハウスのレビュー・感想・評価

ハッピーアワー(2015年製作の映画)
4.9
まず、脚本が死ぬほど面白い
話の展開としては、濱口映画らしい会話劇だが、6時間という超長尺を意識してか、会話のスピードや内容の濃さがちょうど良く調整されていて見ていて最後まで全く疲れなかったし退屈もしなかった
そしてテーマの見せ方もとても綺麗で、他の濱口作品に通じる、演じることとコミュニケーション(と、今回は身体性)を映画そのものの構造と物語とを使い分けて見せてくれてあまり見ながら頭を使わずに済んだ(尺がバカ長くなると総合小説みたいに物語レイヤーのテーマだけではなくなってくるのがはじめての経験で面白かった)
5.0の映画を知らないから4.9にしただけで個人的に文句なしの5.0映画

特に好きだったシーンは、桜子と息子の会話と朗読会のトークシーン
台本(『カメラの前で演じること』)も買えたので定期的に読み直したい