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ハッピーアワーのPyのレビュー・感想・評価

ハッピーアワー(2015年製作の映画)
1.9
5時間17分の尺だからこそ自由にできた表現方法。真の演技とは何か、生きた台詞とは何かを考えさせられる作品。なんて生臭いことは言うつもりはない。

正直、誰にでも思い付く素材の使い方で面白くない。まず2時間に納められるはずの映画を5時間にまで引き延ばしたのが論外。長い映画にすれば作品の世界観にのめり込むという観点は実は間違っていて、2時間ものの映画でも同じ効力を発揮できる。むしろ、2時間以下に切り落とした方が観客を参加させることができる。カットしていいはずのシーンも使いまくっていて想像の余地がなく世界観がスクリーンにとどまっていて広がりが無い。そのため記憶には残らない。本来、緩急の緩になる場所と使い方を間違えていると思う。

観客をなめてんのか?と立ち上がり言いたくなったほど観るに耐えない素人演技で終始寒気がして観ているこちらが恥ずかしくなった。監督自らに酔っているような自己満映画だと思う。

ただ、第二部はかったるい所も少なく安心して観れた。ついでにカメラのフォーカス甘過ぎ!アートフォーカスの領域を越えている!
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