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『The Weather Underground』に投稿された感想・評価

「ワン・バトル・アフター・アナザー」(2025)のモデルとなった1970年代アメリカの反戦過激派ウェザー・アンダーグラウンドのドキュメンタリー。テーマは“国家暴力と個人の抵抗”。アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞にノミネート。

1969年、アメリカではベトナム反戦運動、黒人公民権運動に対し政府の弾圧が強まっていた、シカゴ大学を拠点とする学生たちは「非暴力では社会を変えられない」と武装闘争グループ「ウエザーマン」を組織する。しかし1970年、ニューヨーク・グリニッジ・ヴィレッジのアジトでメンバーが爆弾を誤って爆発させ3人が死亡。この事件を機に、残ったメンバーたちは地下潜伏活動に入り「ウエザー・アンダーグラウンド(WUO)」と名乗る。彼らはアメリカ国防省(ペンタゴン)、議会議事堂、警察施設など、1975年までの5年間に20件前後の爆破事件を実行、その都度ベトナム戦争停止などを訴える声明を発表。ただし民間人の死傷者を出さないよう、事前に警告を出すのが彼らの方針だった。。。

ウェザー・アンダーグラウンドの名前は知っていたが、その全貌は本作を観て初めて知った。“革命の季節”を振り返るドキュメンタリーとして非常に良く出来ていて、個人的にはもっと早く観ておくべきだったと後悔するほど重要な一本だった。

2001年時点での主要メンバーのインタビューに、当時のニュース映像や記録フィルムを交錯させて構成。メンバーの一人は終身刑を受け獄中でインタビューを受けている。
ベトナム戦争で虐殺された農民たち、黒人公民権運動で暗殺されたリーダーの映像が、「何が何でも国家の暴力を停めなければならない」との彼らの声明の切実さを裏付ける。

女性リーダーのバーナーディン・ドーンと理論的支柱ビル・エアーズはカップルとして知られ(後に結婚)、指名手配を受け潜伏中は「革命のボニー&クライド」と仇名された。当時の保守系メディアは「危険な過激派カップル」と批判、リベラルなメディアは「社会に失望した理想主義者」と表現、二人が後の映画やサブカルチャーに与えた影響は大きい。

爆弾事件の声明はバーナーディン・ドーンによる録音テープがリベラル系のラジオ局に送り付けられるスタイルだった。穏やかだが挑戦的な声色のモノラル録音が、当時の生々しい緊張感を放っている。

「こんにちは。バーナーディン・ドーンです。これから革命戦争宣言を読みます。これはウェザー・アンダーグラウンドからの最初の通告です。」
「白人の若者たちは今こそ立場を選ばねばなりません。私たちは抑圧される側に立って戦うか、あるいは抑圧する側にいるのか──どちらかを選ばなければなりません!」
「政府が毎日爆弾を落としているのに、私たちが爆弾を作ったら“テロリスト”と呼ばれる。それは何を意味するのか?」
「歴史上かつてないほど暴力的な社会において、非暴力に固執することなどあり得なません。戦争を母国に持ち帰れ!」

ウェザー・アンダーグラウンドは1975年のベトナム戦争終結を機会に活動を収束し、メンバーたちは1980年前後に自首した。判決の重さはそれぞれで、バーナーディン・ドーンとビル・エアーズの実刑服役は短期だった。

映画の終盤、WUOの主要メンバーが振り返り総括する。創設者マーク・ルードは「私たちは世界を変えられると思っていた。でもその方法が間違っていたのかもしれない」と、ナオミ・ジャッフェは「抵抗運動を違ったやり方でもう一度やり直したい。でも白人が抵抗に参加した事実は未来に繋がるはずだ」と語る。

今年の「ワン・バトル・アフター・アナザー」は、このドキュメンタリーをフィクションで再構築したものだとよく解った。1975年の状況から50年を経た現在、民主主義と人権意識は少しずつ進歩してきたが、根本問題は続いているどころか再び逆戻りしていると再認識した。

※組織名「ウエザーマン(気象予報士)」の意味
ボブ・ディラン『サブタレニアン・ホームシック・ブルース』(1965)の歌詞が由来。

“You don’t need a weatherman to know which way the wind blows.”
「風の向きを知るのに気象予報士はいらない。」

社会の方向(風の向き)は誰の説明を待たずとも分かる。
weatherman=風を感じて行動する者=革命家という意味が込められている。