Marie

パッセンジャーのMarieのレビュー・感想・評価

パッセンジャー(2016年製作の映画)
3.7
設定自体が哲学的な問いを発しており、圧倒的に静かな世界で繊細な心理劇を描いていくところも文学的で素晴らしく、またクライマックス終えてのラストシーンもSFらしく詩的で美しかったが、だからこそ、ふたりの関係性における試練を乗り越える心理的過程を力業で片付けてしまったことに勿体無さを禁じ得ず。そこを最後まで同じ丁寧さで描ききっていれば、どれほどの名作になったかと思うので。
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