6トン将軍

パッセンジャーの6トン将軍のレビュー・感想・評価

パッセンジャー(2016年製作の映画)
2.8
「退屈なホテル生活」感。

仕事の主張とかで、知り合いがいない街のホテルに泊まってる感じ。
ホテルは豪華で、色々娯楽はあるけれど、なんだか孤独で不安みたいな。
それの強調版。

「高級ホテル型、宇宙船かっこいいなー」
「内装もこってるね。ホテルみたい。
 でも、こんなに余分なスペースを宇宙船に作れるのだろうか?」
「なぜかローテクなアンドロイド」

なんだろうな。
宇宙なのに「夢」も「希望」もないよん。
SFというより、ドラマ重視かな。

・俳優
J・ロー
鬱屈した現代風の若者演技が上手いよね。
いつも暗いというか、なんだか色々内にためている女の演技が上手い。

・意外とゆるい状況&SF的な設定が甘い
食料はあるし、娯楽もそろってるので、生活するには問題なし。
未来なら、VR的なゲームとか、見切れないだけの映画とかもHDにつまってるだろうし。
つまりね、娯楽だけやってても、そこそこ楽しめると思うんだよね。
ここまで不安になるかな?
AIも、未来ならもっと人っぽくなってると思うしね。
色々娯楽・技術レベルが怪しい。

・高級ホテル型室内
これじゃないと思う。
宇宙船って、もっと実際は生活感あると思うんだよね。
綺麗なんだけど、それだけだと人は満足しなくて、安心みたいなデザインがいるから。
銀座six並みのしょぼーんというか、これ、生活する空間じゃないと思う。
もっとちゃんと内部を立証してほしかったな。

・色々
それとね。
多分、宇宙移民が一般的?になった世界だと思うんだよね。
船の設備とかなれてる感じで、第一陣とかじゃないだろうから。
それならさ、こういう時の対応方法とかありそうな気がするんだよね。
宇宙船の事故なんて、よくあるだろうし。船の遭難みたいに。

等々、詰めが甘く、「嘘っぽい」話なんだよね。
設定と作りこみ、感情の流れも。
こういう細かいところをすっとばせる娯楽映画(アメコミ映画)ってわけでもないからさ。凄く中途半端だったかな。

予算が100億もかかってる映画だからさ、てっきり娯楽映画と思ったら違ったね。
2人の男女が同時に目覚め、協力して宇宙船直す。
エイリアン的な黒幕(宇宙船停止の謎)を探して、問題解決なサスペンスと思っていたら、全然違った。


・良かったシーン
プールで泳いでいる時に、無重力状態になるシーン。
宙に浮く水の玉の中でおぼれそうになるのは圧巻。
日常からの非日常からで、「体験したい」と思ったね。
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