超映画批評の前田さんも絶賛していたSF映画。
登場人物が実質2人と少ないのに、睡眠ポットに入る5000人の移住民を載せ、航行中の1000mの宇宙船が舞台という、
超巨大なスケールで描くギャップが見事。
主人公のクリスプラットは睡眠ポットの誤作動でなんと目的地到着の90年も前に、一人だけで目覚めるという絶望感が強烈であり、
そんな彼が如何にして未曾有の孤独と葛藤に挑むのかという非常に感情移入できる部分で既にドラマとしての掴みは満点でしょう。
普通の人なら耐えられない孤独というのを見事に表現しており、
観ているこちらも主人公の深刻さ孤独の辛さが伝わってくる。
そして、そこから観客にも問いかける究極の選択という好奇心の連打に釘付け。
それは孤独に蝕まれ、ある女性を睡眠ポットから起こすという、
人の人生を間接的に殺す禁断の選択。
この中盤までがドラマがギッシリ詰まった見所満載なのですが、
さらに、ここから心を掴まれるドラマが津波の様に押し寄せてくるのだから、本当に面白いSF映画👍
もちろん、宇宙船内の豪華さ、最先端の綺麗さ、探検したくなる広大さ、
宇宙空間の荘厳さ、神秘さ、惑星の偉大さなど、
視覚面でも目にとって非常に新鮮な光景を堪能できるので、
劇場で観なかったことを本当に後悔しています💦
最後の展開は少し足早ではあるものの、感動もできるし、
何度も観たくなる不思議な魅力も備えたSFの雄だと感じます。
