スパイダーマンの映画かと言われれば、
違うのかもしれない。
MCUにおいてスパイダーマンの役割を考えれば、
この作品は正解だと思う。
これまでいなかった10代の超人。
彼はもちろん学生だし、ヒーロー以外にも学生である日常が存在する。
そして10代特有の社会に対しての、
自分なりのアクションという焦りがある。
それはこれまでのヒーローたちにはなかった要素で、
そこを描くことで10本以上になったMCUのシリーズの差別化に成功し、
これまでにない作風のヒーロー映画になった。
またあくまでも自分の周りの物語という、
ヒーロー映画1作目感も濃く、
別バージョンの「アイアンマン」のような
作品。
しかしもともと原作がある中で、
原作の重要な要素をほとんど無視したことで、ストーリーの根幹が原作よりも薄く、
ちょっとした違和感を感じてしまうことは否めない。
また壮大なMCUの世界にしては、
映像の真新しさはなく、
既視感も強い映像が多くなり、
話は差別化できてるが、
映像の個性がいまいちなく、
この映画だから見れる何かはなかったかのように思える。
2作目をどうしていくのかが難しい。
また数多のスパイダーマンと比べると、
明確な差別化も成功して非常に好感が持てる。
さらに4dx で鑑賞したが、等身大のヒーローの戦いの肉体疲労をとても体感できて非常に良かった。
ネタバレだが、アイアンマンとの共闘を期待したが、なくて非常に残念。
