近藤真弥

スパイダーマン:ホームカミングの近藤真弥のレビュー・感想・評価

3.8
まず、この映画に対してよく言われる、ポリコレを過剰に意識している云々といった言説については、舞台がクイーンズであることを忘れちゃいかんよと思う。クイーンズは移民が多く住んでいるため、非白人率が高い。そうした現状をリアルに再現しようとして、自然とさまざまな人たちが登場することになったのでしょう。

内容に関しては、もう少し無駄なシーンをカットしてほしかったとは思いましたが、面白いものでした。世界を救う英雄ではなく、周りの人たちを助ける身近なヒーロー像を打ち出していたのがよかった。助けるなかで生じる葛藤、さらにアベンジャーズとは微妙に異なる考え方を見せたのは、今後のMCUの展開をふまえた布石かなと。商売上手ですね。
近藤真弥

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