くま

スパイダーマン:ホームカミングのくまのレビュー・感想・評価

3.5
アベンジャーズ:エンドゲームが破格に面白いと聞き、エンドゲームのために本作を視聴した。

スパイダーマンに、アベンジャーズに憧れるピーター・パーカーを通じて、トニー・スタークの存在感と、彼に対する尊敬の念を深く感じた。トニー・スタークの偉大さは、MCUに一貫性を持たせる重要なファクターの1つなのだと改めて痛感した。

本作の話も登場人物数や演出が過剰でなく、まとまりがあり、分かりやすい内容となっていた。しかし逆に言えば、こぢんまりした話とも言えてしまう。ヴィランのデザインはクラシカルでクールだが、巨悪さはなかったように思えた。

また、「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という言葉に重みが負荷される、大切な人の死、P.P.にしか理解できない孤独感は本作において、全くなかった。エンタメ要素の強いMCUのスパイダーマンには不必要かも知れない。しかし、違和感なく万人が楽しめる作品だからこそ、違和感を抱いてしまった。
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