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ドラゴン・ブレイドのヤックルのレビュー・感想・評価

ドラゴン・ブレイド(2014年製作の映画)
2.0
史実を元にしたと言っても、ローマ帝国軍と中国西域連合軍が戦ったと言う事実をピックアップしただけでそれ以外は好き勝手肉付けしただろうストーリーは、大胆に端折られてはいるが、ジャッキー・チェンが込めた想いが伝わって良いストーリーだと思う。
あとハリウッド組も味方のジョン・キューザックをあまり見た記憶がなかったから新鮮だったし、エイドリアン・ブロディが浮いて見えるほど気合入った演技を見せてくれるのも良い。
ただ、その大胆な端折り方故に全体的に大ざっぱさな印象は拭えず、もっと深く掘り下げていけばもっと面白くなるはずなのにと感じた映画でした。

ただ、個人的にもっとも残念だったのがアクション。
この映画ってジャッキー・チェンが主役なんだから、やっぱりアクションを楽しみに見るじゃないですか。少なくとも僕はアクションを楽しみにしてこの映画を見たわけです。
で、それはどうだったかって言うと、冒頭のジャッキーのアクションと、中盤の砦を再建してる最中に行われる演武合戦はすごい良かった。
「これこれ。この映画で見たいのはこれ。」ってなる。
でも、良かったのはこの2つだけで、他はかなり期待外れでした。
なんというか集団での戦闘になると動きが全体的に緩慢で、編集のテンポも悪いからアクションがすごくだらしなく見えるんだよね。

それにクライマックスは、せっかく砦の修復作業と言うイベントを描いたのであれば、
砦の構造を熟知した戦略で有利に戦闘を進めるとか、もっと面白くできる要素盛りだくさんだと思うんだけどなぁ。
とはいえ、この砦がどんな構造なのかって言うことはばっさりと端折られているので、そういう事も出来ないんですが…。
この辺りもこの映画の大ざっぱさの弊害かなと思いました。
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