ねじまき

ドラゴン・ブレイドのねじまきのレビュー・感想・評価

ドラゴン・ブレイド(2014年製作の映画)
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劇場公開時に、ひそかな好評価を呼んだ本作。最近のジャッキー作品の中では文句無しの出来じゃないでしょうか。

異文化間での相互理解。ヨーロッパにおける移民の問題やアメリカの大統領選挙での政策論争などで話題になっていますが、課題ばかりが目立っているような気がします。そんな中だからこそ、この作品のメッセージに意義深いものを感じました。
そういったデリケートな問題を扱っているだけに、メインの2勢力以外の民族間の団結が、より強大な脅威の出現によるものだったりと、細かい部分に強引な所があり、そういう部分のせいで、結局おとぎ話感が残ってしまったのが残念です。
ただの熱いエンタメ映画に完結していれば気にならないんですけど。

そんな事を言いつつも、この作品をなんとなく好ましいものとして受け取る事ができるのは、やはりジャッキーの存在ゆえです。
ジャッキーの人柄と映画界における彼の立ち位置が主人公のキャラクターを底上げしていて、なんだかこの物語を信じてもいいかなぁなどど、ホッコリ思わせてくれるんですよね。
スタローンと共通するものがありますね。
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