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COP CAR コップ・カーのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

COP CAR コップ・カー(2015年製作の映画)
4.0
こっそり家を抜け出し、ふざけながら野原を歩いていた2人の少年、トラヴィス(ジェームズ・フリードソン=ジャクソン)とハリソン(ヘイズ・ウェルフォード)は、人気のない空き地で乗り捨てられた1台のパトカーを発見。車にキーが付いたままだと気づいた2人は、早速乗り回して遊び始める。やがて、田舎道をドライブしていた中年女性ベヴ(カムリン・マンハイム)が、パトカーで爆走する少年たちを目撃して警察に通報するが、誰も彼女の話を信用しない。その少し前。保安官ミッチ・クレッツァー(ケヴィン・ベーコン)が、パトカーのトランクから引きずり出した死体を、地面に掘った穴に放り込む。すべてを済ませて引き返したところ、乗ってきたはずのパトカーが跡形もなく消滅していた。呆然としながらも、何者かに車が盗まれたことに気づいて焦りの色を浮かべる。ともかく、森を出て街へ戻る手段を見つけなければならない。何とか車を盗み出すと、街へ戻って警察無線を探り当て、何喰わぬ顔で通信指令部に連絡。冷静を装って自分の失態を隠しながら、指令部との会話で自分の車に起きた出来事を知る。怒りに燃えたクレッツァーは、無謀な盗人たちにすぐにパトカーを返すよう無線で警告。車中にあった銃や防弾チョッキで遊んでいたトラヴィスとハリソンは、その通信で事の重大さを思い知る。車を返すべきか、このまま逃げるべきか。口論になった2人は、やがてトランクから響く不審な音に気づく。恐る恐る開けたトランクの中から現れたのは、両手を縛られた血だらけの男(シェー・ウィガム)。車を運転していたのがクレッツァーでないことを知ったその男は、少年たちに助けを求めるが……。
低予算のサスペンスコメディ映画だが、ユニークな語り口がウケて「スパイダーマン」の監督に抜擢された。
家出少年が無邪気にパトカーを盗み暴走させたり銃で遊んだりパトカーを盗まれた悪徳警察官が市民の家から一生懸命車を盗もうとしたりキャラクターの無邪気さや間抜けさを描いたコミカルな部分とパトカーのトランクに閉じ込められていた男と悪徳警察官が対決するサスペンスの部分の落差が、怖さを引き立てている。全体的にユルい展開なので、のんびり鑑賞するには向いている。
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